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2019/03/25

Bench Warmers Society 2−会社椅子を考える会社は余裕のある会社だ

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BWSのことを聞きつけて、「それじゃ会社の椅子を紹介します」と言ってくださったのは、今年度修士課程を修了なさったUさんだ。安楽椅子は、ふつう縦に揺れるのだが、Uさんの職場には、横に揺れる椅子がおいてあり、しかもこれが労働に使われる椅子だというのだ。まず、横揺れということと、労働椅子なのに揺れるという二つの点で、なぜだ、と思ったのだった。それで、お願いして写真を送っていただいた。それが、この写真だ。

 

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外から見た限りでは、労働のための普通のスツールと変わらない。短時間腰掛けて、パソコンを操作するのに適しているような椅子だ。ところが、横揺れがするのであれば、ちょっとパソコンには不向きだろう。横揺れしながら、一箇所に集中するような仕事はできない。ということは、やはり労働椅子ではなく、ちょっと休憩して、横揺れを楽しむためのものなのだろうか、とわたしには思われた。

 

正解はおそらくないのだろう。会議の最中の気分転換には、横揺れは効くだろう。けれども、会議の中でずっと横揺れさせていると、話し相手の気は散って、ちょっと嫌な気分になるかもしれないとは思うのだが、一人で座る分にはまったく問題ない。

 

Uさんのコメントでは、打ち合わせに使われるコーナーの椅子だということであり、通常の椅子からちょっと離れて、会談する椅子として、ちょっと遊び心が入っているということではないだろうか。昼ご飯を食べるには不向きだということだが、それはそうだろう。ご飯が口に入らないと思われる。やはり気分転換用の椅子だと言える。

 

この椅子がベンチ・ウォーマー的思考の人には、ちょっとオフな気分を誘って、精神衛生上良い環境を作り出すことになるかもしれない。何ぶんにも、紹介されただけでわたしは座っていないので、横揺れがどのくらい労働や休憩に影響を及ぼすのかが、関心のあるところなのだ。横揺れの椅子はちょっと謎を含んだ椅子だとしておこう。見つけようと思っても、ちょっとやそっとでは見つからない、変わり種の椅子であることには違いない。

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もう一つ、ハイチェアの写真も一緒に送られてきた。デザインがほぼ同じだから、同じメーカーのものだろう。これも、脚を高くしたところで、ふつうの椅子と異なる。このように見ていくと、改めて考えると、Uさんの会社は余裕のある、遊び心を理解している会社ではないかと思われるのだ。昨年行ったヒアリングでも、日本における会社椅子の貧困さは、所得の貧困さを上回るのではないかと思われるほどの、惨めな状況が存在する。この写真の会社のように、会社椅子をもっと楽しいものにしてほしいとわたしは思うのだ。

 

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