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2019/03/14

Bench 84−ベンチの形態は、機能に従うのではなく、環境に従う

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恒例の放送大学「社会と産業」コースの教員合宿だ。満員の通勤電車から東京駅で上越新幹線に乗り換えて、昨日に雪が降ったという群馬県へ向かった。上毛高原駅には、待合室や喫茶店などに多くのベンチがあるのだが、やはり目立つのは、丸太ベンチだろう。4メートルほどの丸太を両断して割ったところを座面として、丸い部分へ脚が組み込まれ、簡単な楔が打ち込まれている。シンプルかつ頑丈なベンチだ。ベンチは盗難などの危険があって、たいがいは地面に固定されているのだが、このくらい大規模になると、地面からは自由となって、むしろ重力を味方につけていると言える。


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丸太を二つに分断しているので、同じ形のベンチが二つずつ収められている。また、バリエーションを持たせるために、丸太そのままを切り株のようにして、一人用の椅子としても提供されているのもある。ひとつひとつ年輪が異なる。中には、出自がわかるものもあって、これはこの近くの沼田にある営林署から木が切り出されてきていることがわかる。


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同じような趣向で、駅そば店のテーブルと椅子も丸太造りであった。余計なつくりはなく、ただ単に切り株なのだが、やはり脚の高さに合わせたり、お尻の大きさに合わせたり、さらには横から見たときの安定感を考えたりされていて、丸太ベンチであるとはいえ、様々な配慮が行われていることがわかる。


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駅から、猿ヶ京行きのバスに乗るのだが、バス停の壁画の前にもやはり丸太ベンチが置かれていた。室内用と屋外用と何が違うのかといえば、雨風の影響が考慮されている点だ。


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外のベンチには、塗料が塗られていた。もちろん、自然を考慮して、自然な色を出しているが、やはり耐久性を考えると、無垢というわけにはいかないようだ。形態は機能に従うというよりは、ここでは形態は環境に従うということになるのではないだろうか。


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