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2019/02/09

Bench 75−木製ベンチは雪との親和性が高いのかもしれない

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野外ベンチでは、天候が座る人にも、またベンチそのものにも、さまざまに影響を与える。今日の首都圏では、雪がずっと降るらしい。このところ、雨もなかったので、少しばかりのお湿りになるだろう。とは言ったものの、野外ベンチにとっては、雪と寒さは人びとを遠ざけてしまうので、疫病神のように感じてしまうのではなかろうか。このように、ステーション・ベンチならば、まだ座面に雪が積もるわけではないので、あとはベンチの素材の持つ冷たさが問題になるだけだ。やはり、鉄製よりは木製が保温性というのか、保雪性にも富んでいるように思われるのだ。


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疫病神だとは言ったものの、それは座る人の立場からの見方であって、ベンチから見るならば、雪が積もって、座面に座る人が減り、休むことができて良かったと考えているかもしれない。また、雪を好きだなと思っているベンチもあるだろう。適度な湿度をもたらすことは、木にとっても再生のために良いといえるかもしれないからだ。


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この写真を見ていると、雪と木とは他の素材よりも、親和性に富んでいるのではないかと思わせるのだ。金属のベンチだと、少し溶けて、水となった雪が氷となって、ベンチから滑雪してしまうようなイメージなのだ。けれども、木製ベンチならば、このように雪の結晶が崩れないままに、綿あめのごとくに、雪の情感そのものを保持しているのだ。夜になって、街灯に照らされた公園ベンチに、雪が降り積もっているのを見ると、ほんとうに綺麗だなと思わせるものがあるのだ。

 

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。