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2019/01/30

Bench 68−世界一長いベンチと聞いて、永い老後を想像してみた

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世界で一番長いベンチというのがあります、と同僚のI先生がおっしゃるのだ。能登を旅行したときに、行きましたよ、と言って、ホームページを紹介してくださった。それが、この写真だ(http://satohama-tokei.jp/spot/147/)。確かに長い。460メートルあるそうだ。I先生が実際に行ったというし、ギネスブックに載ったというから、本物だろう。行ってみたいのだ。放送大学の神奈川学習センターで試験監督を行なっていて、休憩時間の雑談だった。どこに行っても、ベンチの話を出すと、みんなそれぞれに記憶にあるベンチを話してくださるのだ。



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さて、この長いベンチはなぜ作られたのかといえば、観光資源として長い海岸しかないのと、同じくそこに長いベンチがあるというのとでは、格段の違いがあるだろう。けれども、想像してみるに、日本海側に行ったことのある人であれば、だいたいわかるのだ。それは、日没を観るという趣向なのだ。だいたい1時間くらい、サンセット・ベンチに座って、ぼうっとする場所があるという、仕合わせには限りないものがあるだろう。とくに、一日の仕事が片付いて、ビールを飲みながら、このベンチで過ごすことができるということを想像するだけでも、ぶるっとしてくるのだ。冬はちょっと寒いかもしれないのだが、都会に数あるサードプレイスを確実に超越している。

 

それで、金沢に住んでいたことがあるM先生に、そのことを話すと、そのベンチ自体についてはご存知なかったのだけれども、もう少し歳をとったならば、ベンチに腰掛けて、ずっと人を眺めたり、考え事を巡らせたりしたいな、とおっしゃるのだ。それならば、と考えたのだ。このベンチに1日にひと座りずつ、ちょっとずつズラせ座っていくというのは、いかがだろうか。お尻の大きさはだいたい50センチくらいだから、3年弱で端から端まで座り通すことができる勘定なのだ。時間はたっぷりあるし、なんと素晴らしい考えなのだろうか、としばしうっとりしてしまった。「長い」から「永い」を連想したところで、かなりのところ歳を取ったのだ、と自覚したのだった。

 

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。