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2019/01/19

Bench 65−近代になってミニマライズされたパビリオン・ベンチ

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ベンチの源流をなすもののひとつに、ガーデン・ベンチがある。パーク・ベンチとガーデン・ベンチとどこが違うのだろうか。庭園の「庭」が家庭の「庭」だからといって、公園の「公」と対比させて、プライベートな園対パブリックな園などとやったら、途端に顰蹙をかうことになるだろう。庭園の「庭」には、宮廷の庭園の意味が強く、パブリックな要素が強いからだ。



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ガーデン・ベンチには、宮廷文化の下で培われた庭園に設置されたものが系統化されている。たとえば、ドイツのサンスーシー宮殿のパビリオンなどが形式化され、近代のガーデン・ベンチへ影響を与えている。



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名古屋のフラリエ庭園には、かなりミニマライズされたパビリオン・ベンチがいくつか存在する。ひとつは冒頭に掲げたほんとうに、あずま屋というのか、休憩小屋風というのか、かなり小さな雨宿り小屋というものがあり、そこにはほぼ必ずベンチが置かれているのだ。2番目のもののように、通常は池に面して、ベンチが置かれている場合も多いのではないだろうか。



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けれども、こうなってくると、ちょっと事情は異なってくるのではないかと思われるのだ。つまり、近代になるに従って、ミニマライズされる傾向が出てくるといったのだが、これの場合は単に小さくなるだけではなく、むしろ形態変化してきているのではないだろうか。何に似ているかといえば、鳥かごではないかと思われる。鳥かごにつがいの小鳥が座っているという構図になるのではないかと思われる。ケージ・ベンチとでも呼びたくなるような雰囲気を持っている。最後のこれなどは、口悪しくいうならば、まさに鳥かごの団地のようなベンチではないだろうか。



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