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2019/01/19

Bench 59−赤色カバーが映えるビル前のベンチ

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岐阜からの帰りに、名古屋へ回った。来年度の準備で、取材を申し込むためだ。取材はあまり上手な方ではないのだが、やはり準備だけは怠りなく行っておかねばならない。だいたい6ヶ月後くらいを目指して、連絡を入れるようにしている。それでも、相手があることなので、いつもうまくいくとは限らない。いくつかの取材源に申し込みを行ったのだ。

 

最初に伺ったところのビルの前に、赤色の目立つベンチが待ち構えていた。脚を見せないように、スカートを穿いているかのようなベンチだ。スタイルを気にしているところが、ベンチにももし性別があるとするならば、女性を感じさせる。


D2



これだけ隠してしまうと、かえって構造がどのようになっているのかを探索したくなってしまうのが、人の心だと思われる。なぜこのようなカバーを被せたような構造にしたのだろうか。ひとつは、観察すれば直ちにわかる。脚元に光を取ろうとして、この光の窓を取り付けようとしたからだとわかる。けれども、それだけならば、脚だけにカバーをつければ良いのだ。

 

座面にまでも、なぜカバーをつけたのだろうか、ということが残された疑問であった。やはり、強度の問題なのだろうかと推測したのだ。座面が木製の場合に、この木部の端っこが時間とともに砕けてくるのだ。それを防ぐには、木部を保護しなければならないだろう。そこで、木部を下から包み込むようにしたのだと勝手に推理したのだ。そして、この包み込む構造を利用して、カバー全体にそれを広げたのではないかと思ったのだ。


D3



何れにしても、構造上の問題を考えなくても、デザインの問題だけでも、美しいという理由で、この赤いカバーは十分に成り立っていると思われる。灰色のビル群の中にあって、この赤色は映えるのだ。ちょっと洒落てタバコを咥え、オフィスを後にして腰掛けたいと思わせるベンチだ。

 

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。