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2019/01/19

Bench 51−ベンチが樹々と共生するにはどうしたら良いか

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これも、金公園のベンチだ。ベンチが樹々と共生するにはどうしたら良いか、とみんな考えたに違いない。なぜならば、ベンチのあるところには、ほぼ必ず樹々があるからだ。とりわけ、パーク・ベンチは脇で別々に生きるのは当然なのだが、樹々と共に生きる必要性があるのだ。

 

このような必然性から生まれたのが、「キマワリ・ベンチ」だ。キマワリとは、木の周り・回りという意味なのだが、他に良い名前が見つからなかったのだ。これまでもこのようなキマワリ・ベンチは取り上げてきた。パーク・ベンチの長椅子タイプと並んで、このキマワリ・タイプは、パーク・ベンチの典型例を示してきている。かなり古くから、パーク・ベンチは樹々との共生を図ってきたといえる。

 


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でも、なぜかここの金公園では、二種類のキマワリ・ベンチが存在する。この問いがパーク・ベンチの歴史に目を向けるきっかけを拓いた問いになったのだ。ひとつは、丸いキマワリ・ベンチで、もうひとつは四角いキマワリ・ベンチだ。明らかに、それぞれに作ってみました!的な雰囲気がある。時代が双方で異なっていることがわかるのだ。この金公園では、最初に四角いキマワリ・ベンチが作られ、かなり後になって、丸いキマワリ・ベンチが設けられている。それは、素材の傷み具合を見ればすぐにわかることだ。

 

この両期間の間に、ひとつの技術革新がベンチ界にもたらされたことがわかるのだ。つまり、四角いキマワリ・ベンチの脚は、コンクリートで固められ、いかにも高度成長期的な、あるいは昭和期的な雰囲気を持っている。ところが、丸いキマワリ・ベンチが出てきた時代には、鋼鉄製の脚が発達したことがわかるのだ。この鋼鉄製の脚が出現したことで、野外に置かれるパーク・ベンチのスタンダードが築かれたと言っても良いくらいだ。金公園の素晴らしいところは、それぞれのベンチがこのようなベンチ発達の歴史を体現して見せてくれているところなのである。

 

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