« Bench 35-バス停ベンチなのに、素材が過剰だった(ベンチの過剰性その1) | トップページ | Bench 37−住宅地公園でのベンチの過剰性(ベンチの過剰性その2) »

2019/01/04

Bench 36-ベンチに控える選手の現場への登用は、きわめて互酬的だ

Img_5572


なぜ「選手席」や「控え選手」のことをベンチと呼ぶのかは、そこに長く座っていることの時間効果や習慣効果がそうさせたのだ、と言ってしまえば、みんな納得してしまうだろう。それは、実際にベンチに座っている人物たちを想像すればわかることだ。つまり、現場に出ている選手は、決してベンチには座らない。それは監督も同じで、戦っている時の監督は、ベンチに座らず、調子が悪くなったり、選手交代を相談したりするときにベンチに帰るだけだ。


Img_5578


20181231日現在の英国プレミア・リーグでは、グアルディオラ監督率いる、「マンチェスターシティ」が中盤戦になって、ズルズルと敗戦を重ね、1位から2位に落ち、他方ぺップ監督率いる「リヴァプール」は無敗を続け、2位から1位になり、あっと言う間に得点差が7点と開いてしまっていた。そして、201914日のエティハド・スタジアムに置いて、この1位と2位の対決となったのだ。まさに、前半戦を締めくくる天王山といっても良いくらいの試合が始まった。


Img_5579


試合自体は2−1で、めでたくマンチェスターシティが勝ったのだが、勝ち負けがベンチでは問題ではないのだ。交代枠は、3ポストなので、いつのタイミングで、どのような役割として出るのか、これが「控えベンチ」と言うものの重要な点なのだ。控えのベンチから試合に出た選手は、さらに現場の他の選手へ影響を与え、さらにその動きは他の選手へ伝播していくのだった。現場で調子の悪い選手、点を入れて動機付けの低下した選手、周りの選手と折り合いの悪い選手、怪我やファールを被った選手などが、ひとまず現場から降りてくる。この日は、D・シルバ、コンパニなどが途中交代した。それに対して、休んでいた選手、そのポストにハマる選手、元気を取りもどした選手などが控えの選手として、現場へ呼ばれるのを待っている。呼ばれるまで、溜められていると言うのも、互酬的だ。


Img_5576


ベンチで待っていて、プレイを見たかった筆頭は、デブライネ選手だったのだけれど、怪我をした後、どうも顔色が悪い。この試合でも、ついに最後まで、控えの2列目のベンチから出てこなかった。途中、グランドに出て、走ってはいたのだが、パスを通すようには思い通りにはいかないのだろう。もう少し、ベンチを温める時期が続きそうである。

Img_5571_2


控えと言うのは、まさに互酬的なのだ。溜めておいて、そのうち放出されてくる。監督がそれを最終的には決定しているように思えるのだが、よく見ると、現場の動きがそれを決めていることがわかる。それまで、動きが鈍かったところに控えから有力な選手が入ると、急にみんなが動き始め、攻撃力を増す時があるのだ。この現場の互酬的な力をうまく読まないと、なかなか勝負には勝てないだろう。

 

|

« Bench 35-バス停ベンチなのに、素材が過剰だった(ベンチの過剰性その1) | トップページ | Bench 37−住宅地公園でのベンチの過剰性(ベンチの過剰性その2) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Bench 36-ベンチに控える選手の現場への登用は、きわめて互酬的だ:

« Bench 35-バス停ベンチなのに、素材が過剰だった(ベンチの過剰性その1) | トップページ | Bench 37−住宅地公園でのベンチの過剰性(ベンチの過剰性その2) »