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2018/12/28

Bench 20–終着駅に置かれたピンク色のステーション・ベンチ

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終着駅というと、必ず全員の乗客が降りる駅だ、そして全員が乗る駅だという印象が強くて、ロンドンにある駅の多くがそうであるように、全員の人びとが入れ替わるということになっている。そしてそこに留まる人びとが出るから、ドラマが生まれる。電車から降りて歩き出す前に、あるいは歩いてきて電車に乗る前に、コーヒーを飲んだり、靴を磨いたり、新聞スタンドに寄ったりという、日常生活の場所が現出する可能性が高いと思いがちだ。だが、それにはやはり地域性があって、今日の蒲田は、東急多摩川線と池上線の起点・終点であるにもかかわらず、人びとはただ通り過ぎて、JR蒲田駅や駅ビルに吸い寄せられていくだけのように見えた。


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その中にあって、唯一人びとを滞留させるものが駅のホーム・ベンチだ。池上線のホームに一機のみ設置されている。30分間観察していたのだが、その間に電車が4台入って出て行った。だが、ついにひとりも座らなかったのだ。この派手なピンク色のベンチが色褪せて、人びとがもう少し落ち着くようになったら、このベンチにみんな座るようになるのだろうか。

 

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