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2017/04/29

天川晃先生、林敏彦先生が逝去される

427日に政治学の天川晃先生、28日に経済学の林敏彦先生が、相次いで亡くなった。それぞれ放送大学で、10年あまりに渡ってお世話になった。「社会と産業」コースの中でも、実際の職場で一緒に仕事をさせていただいたという公式の立場よりも、職場以外のゼミ、合宿、飲み会などでの立ち振る舞いや、言動での声の調子などでの印象が強い。二先生とも、日本における政治学と経済学の正統的な本流を歩んできているので、放送大学における存在感よりも、公的な場所での存在の方が大きかったと記憶しているのだが、もちろんそれを超えて、非公式での印象も深いものがあったのだ。

 

二先生とも、若い頃から、そして現役時代にも合唱団に関わっていたと聞いている。もちろん声質は違っていて、低音であったりバリトンであったりするのだが、よく通って聴きやすい声音だった。天川先生は神奈川の交響楽団とも共演する合唱団に所属していた。また、林先生は米国滞在中に、小澤征爾の合唱指導を受けた経験があるとのことだった。小澤はまず歌わせてみるそうで、最初にその合唱の良い点を褒めるのだ。そして、人びとが図に乗ってきたところで、成長曲線へ載せるべく、厳しく1ランクほどアップさせる指揮を行うとのことだった。天川先生のゼミは、合唱団のように結束が硬かったし、林先生のゼミ運営では、成長めざましい学生たちが次々と湧出したのだった。

 

合唱団での経験が、それぞれの学問方法にどれほどの影響を与えていたのかは、推測してみることしかできないのだが、思い出してみると、若手にどんどん新しいことを行わせ、勢いをつけるという方法には二先生とも長けていたといえる。それはきっと、合唱団での方法も影響を与えていたのではないかと考えるのだった。きっと天の上からも、みんなを引き上げてくださっていることだろうと思われるのだ。ご冥福をお祈りいたします。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。