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2017/03/11

埼玉学習センターで合同研究会

Img_6184 湯宿では、朝の6時に起きて、もう一度身体を温泉に沈めた。もともと、低血圧の遺伝子を受け継いでいるので、朝のエンジンがかかるまでに、身体もそして特に頭のエンジンについては、時間がかかる方だ。けれども、ここのお湯があれば、数分でエンジン全開だ。Img_6388 宿の方々に聞いてみると、あまり湯に入りすぎても身体に良くないので、ほどほどを保っているとのことだ。日常と非日常の違いを感じるのだった。毎年帰りには、この宿の自家製の梅漬けを購入して帰る。1個15円で分けてもらえるのだ。おまけもいただいたので、当分ご飯の友には困らないだろう。

 

Img_6398 新幹線に順調に乗り継ぎ、小1時間で大宮へ到着する。午後には、駅から軒先がつながっているビルに入っている、放送大学の埼玉学習センターにて、修士課程修了生たちとの「比較地域研究会」が半年ぶりに開かれた。また、今日は特別に、幹事のH氏がアレンジしてくださったので、埼玉県の地域職員たちによる「働き方」研究会との合同研究会となったのだ。

 

Img_6399 印象に残ったのは、新潟から参加してくださった、ゼミOGであり、かつ大学教員をなさっているUさんの発表だ。ポスターにあるように、「病者が災害避難をあきらめる気持ち」という題名で、被災タイプに特別な類型のあることを発表なさったのだが、興味深かったのは「なぜ避難を諦めてしまうのか」という解釈だった。20170311 聴衆からもいくつかの意見が出た。これらの意見を有効に取り入れて、おそらく数ヶ月後には良い論文を上梓するであろうことを予想させたのだった。

 

Img_6400 OGAさんと、またいつもと異なるテーマで挑んだ修士課程のIさんの発表もギャラリーを刺激していた。「働き方」研究会の方々の発表テーマは、題して「多様な働き方、埼玉スタイルの推進」ということだった。放送大学の学生の方々と比べると、たいへん歳の若い研究者たちであるにもかかわらず、チーム力を発揮して、まとまりの良い政策提言を4つほど行っていた。印象に残ったのは、もし放送大学生であれば、社会が多様であるところを慎重すぎるくらいに、微に入り細に入りはいり込んでしまって、あまりに細かすぎて印象の薄い研究になってしまうのだろうが、彼らの発表は良い意味で若いチームの発表を持っていて、全員一致の答えを率直に提言していて気持ち良かった。Img_6403 一例を挙げるならば、過去の政策としては評判良かったが、実際にはあまり活用されてこなかった、「ジョブカード」政策を再提言したりしており、話し合いの結果が要領よく盛り込まれていた。おそらく、放送大学の学生間ではこのような共同研究は行われる可能性が低いという傾向があるのだということが、今回の比較でわかったのだった。

 

Img_6404 じつは、これらの発表に対しての放送大学生たちの反応が面白かった。簡単に言えば、理想主義対現実主義の対立ということになるのだろうか。全員一致を信じて疑わない若手の「働き方」研究会に対して、多様な人びとの存在を重要視する放送大学生たちの質問に、現実的な視点が目立ち、興味深かったのだ。けれども、総じて言えば、世代の違いは確かに存在したのだが、そのあとの懇親会での意見交換も加わって、議論の交わり方はうまく行ったといえよう。双方の健闘に感謝したい。とりわけ、懇親会では、裏方として「働き方」研究会を支えた財団や機構の方々の役割がたいへん重要であったことを知って、共同研究という放送大学にはない研究方法のプロセスに触れた点でも、学生の方々にはたいへん勉強になった研究会であったといえよう。

 

Img_6386 研究会は西口のオフィスビルに入っている学習センターで行ったのだが、懇親会は東口の飲み屋街で行われたのだ。それにしても、その通りの猥雑さにはびっくりしたのだった。さいたまの「歌舞伎町」という雰囲気だといえばわかるだろうか、大宮という都市の元気ある姿を見たのだった。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。