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2016/12/09

O先生と冬カフェ

Img_1742 O先生から「冬カフェ」のお誘いのメールが来た。ちょうど良いタイミングで、一番の、そして最も忙しい最中の冬カフェである。O先生とは、「社交とは何か」を極めたいと常日頃から言っているところなので、最も忙しい時こそ、冬カフェを行いたいのだ。忙中閑ありなのだ。原稿締め切りが迫っており、Img_1741 さらに先週から今週は、卒論・修論・博論の締め切り、審査、報告会が目白押しであり、そして、ちょうどテレビ授業番組収録が今週あって、すぐ来週早々にもまた収録が2本ある。この時こそ、カフェのタイミングなのだとほんとうに思うのだ。

 

Img_1746_2 最初、日曜日はどうかとメールを返したのだが、彼が言うには、日曜日は休息日で予定は入れないのだという、「なるほど、その通り」なのだ。それじゃ、さらにわたしのK大での講義の後はどうか、と尋ねると、彼はいつも金曜日W大のゼミ日なのだが、先週合宿を行ったので、今週はたまたまお休みだ、というので、今日に決まったのだ。Img_1748_2 わたしはK大講義が終了するのもそこそこに、東急線の武蔵小杉から、南武線の鹿島田駅へ出て、予定通りの時間にパン日和「あをや」へ着く。じつに、数ヶ月ぶりの「あをや」訪問である。

 

Img_1751 ちょうど到着したら、O先生が店の写真を撮っていたので、一緒に入って予約席へ着く。なぜか、今回も幼稚園くらいの子連れが、先客でいた。子どもはパン好きなのだ。12月のドリンクである、あったかくたっぷりのレモネードと、クロワッサンをまずいただく。Img_1750 すっきりしたところで、夕飯には、トマトスープと、サーモン&アボガドのクリームチーズサンド。O先生は、カレーのスーププレートを注文し、ソーセージをつまみに頼んだ。食後の飲み物は、O先生はコーヒーで、わたしはミルクティ。このころには、お勤めに出ていた「あをや」のご主人も店に顔を出された。わたしは初対面だったので、ご挨拶を済ませた。

 

Img_1752 O先生との会話は、彼の専門が日常生活であるので、身の回りの話が自然と多くなる。気の置けない雑談で楽しいのだ。たわいもないといえばその通りなのだが、日常のことにこそ、社交的な要素があると言えればと思うのだった。Img_1754 もっとも、ここに書くのは、差し障りのないことだけが選ばれるのであるが、実際はもっと切実なことも話題にはなっている。今日話題となったのは、まずは「カレーライス」だ。もう一つは「オレンジジュース」だ。やっぱり、たわいがないのかもしれないな。

 

Img_1757 先日行われたO先生の合宿では、昼食にカレーライスが出たのだそうだ。そのとき、なぜか、学生たちがどよめいた気がしたとのことだった。なぜどよめいたのかといえば、カレーライスというのが、小学校の頃から「わあーい」と叫ぶような特別のメニューであり、必ず「お代わり」をするのが当然なのだ、とO先生は主張するのだ。Img_1758 前者については、そうかもしれないが、後者の方は一般的ではないのではないか、と「あをや」のご夫婦もわたしも抗議を試みたのだけれど、O先生はまったく引くことなく、なおさらに強く主張するのだった。皿ものだから1杯じゃないの、と言ってもダメで、2杯以上食べると大人は太るのでは、と反証を出しても、まったく聞く耳を持たない状態なのだ。Img_1760 このように細かいところに論理の筋を探るのが、日常生活学者の道だとO先生の立場に立って考えても見るところではあるのだが。ここは倫理的に絶対に引くことのできないところだと、O先生は思ったらしいというところが、なんとなくおかしかったのだ。

 

Img_1761 「オレンジジュース」の話題は、懐古趣味の思い出からやってきた。始まりは、コーラの話だった。「あをや」のご夫婦がコーラ工場の階段が溶けたというエピソードを聞いたことがあるというのだ。ご夫婦とわたしとは、20年以上の年齢の開きがあるので、寡聞にしてそのエピソードは知らなかった。わたしは高校生の時に、じつはコーラ工場でアルバイトをしていた経験があって、その工場では古いコーラを流していたのだが、階段が溶けるということはなかった。Img_1762 それで、「ファンタ」ジュースの話に飛んで、「オレンジジュース」の話題へ移ったのだった。日常生活学者であるO先生の本領発揮であった。「チェリオ」「バヤリース」「プラッシー」「バレンシア」矢継ぎ早に、固有名詞が並んで行ったのだ。Img_1759 「ポンジュース」などと脇へそらせようとする意見には、目もくれず、ひたすら廃止された商標を追い求め続けたのだった。だからといって、何か有益なことがあったのかなどと、誰もそんな野暮なことは言わないのだ。

 

Img_1753 ついには、「あをや」の閉店時間になってしまった。奥様が来月のサンドウィッチのアイディアの一端を話してくださって、何やらまだよくわからないが、きっと美味しいサンドがメニューに現れてくることだろうと期待させられた。Img_1756_2 O先生は奥様と一緒に、「あをや」のクリスマスディナーへ参加するそうである。また、春カフェで会いましょうと言って、JR川崎駅で別れた。Img_1740_2

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。