« まつもとクラフト・ピクニックへ行く | トップページ | 話し合うこと »

2016/10/16

編むということ(クラフト・ピクニックにて)

編むということ

編むのは、人の手だけれど

編まれるのは、糸や縄だ

そして、編みこまれるのは人びとのイメージ

クラフト・ピクニックで

座編みを教わることになった

都会で育った柔な手に荒い縄が操れるのだろうか

と思いながら、駅から走って会場へ向かった

去年は木製の椅子を作った

今年は座編みの椅子を作ることになった

先生のY氏は自然の荒々しさを

椅子のイメージに持ち込む人だ

憧れの荒々しさを取り込もうと、

今日も座編みテントには人がいっぱいだ

編むのは力だと考えると不幸だ

編むのは優しさだと考えると幸せだ

たわみは簡単に修正できるのだから、

編み方は多様で荒々しくて良いのだ

編むのは、人の手だけれど

編まれるのは、糸や縄だ

そして、編みこまれるのは人びとのイメージ

男は締めすぎて、座面を硬くしてしまう

女は柔らかすぎて、座面を凸凹にしてしまう

編むことは個人ごとに、異なって良いのだ

一列編むと、一列だけ個性が出るものなのだ

隣で編んだ男性は生まれながら

器用な人だった

東京で喫茶店をやっていたが、

松本へ移って、店を開くのだ

革の鞄が素敵で、これも自分で造ったのだ

縦に一列編んで、横に二列編む

縦に一列編んで、横に一列編む

縦に一列編んで、横に二列編む

縦に一列編んで、横に一列編む

手順が交錯して、イメージを混乱させる

編むのは、人の手だけれど

編まれるのは、糸や縄だ

結局、編みこまれるのは人びとのイメージ

真剣に編んだ人には、綺麗な網目が

よそ見して編んだ人には、不揃いの網目が

座る凹みがまっすぐに揃ってないのは素人だ

日頃使ってない手が

明日になるとこうなりますよ、と

Y氏の奥様が仕草を示し

たしかに、こうなった

Y氏の手のひらが日差しに暖かい

赤みを帯びてすべすべしている

職人の手はごつごつして当たり前だと

思うとそれは間違いだ

編むことは手仕事だ

手仕事は人びとの血液を還流させるのだ

編むことは紐の問題だと

思うとそれは間違いだ

編む手と編む手の交錯の問題なのだ

編むのは、人の手だけれど

編まれるのは、糸や縄だ

そして、編みこまれるのは人びとのイメージ

Img_4297 Img_4302 Img_4417

Img_4420 Img_4424 Img_4427

Img_4434 Img_4430 Img_4480

Img_4481

« まつもとクラフト・ピクニックへ行く | トップページ | 話し合うこと »

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/173786/64442837

この記事へのトラックバック一覧です: 編むということ(クラフト・ピクニックにて):

« まつもとクラフト・ピクニックへ行く | トップページ | 話し合うこと »

社会経営研究配布中

  • 2015study

社会経営ジャーナル配布中

  • 2015journal

開いている講義    「社会的協力論」

  • cooperation

「音を追究する」第13回・第14回

  • art

「多様なキャリアを考える」第2回・第3回・第4回

  • cooperation

「グローバル化と私たちの社会」第11回

  • cooperation
2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ

Recommend

プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。