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2016/07/17

夏期合宿の二日間

Img_4286 夏期恒例の大学院ゼミナール合宿が始まる。今年度、いつもゼミを開催する、セミナーハウスの研修室には先着予約が入っていて、残念ながら利用することができなかったのだ。そこで放送大学本部の部屋の中でも少し広い、本部西研究棟8階のラウンジを使用することにした。Img_4282 先週のうちに借りておいたパソコンやスクリーン、マイクにスピーカーなどを午前中に運ぶ。放送大学も御多分に漏れず、経費削減が激しくて、このような準備はすべて教員が行うのだ。運ぶのは良いのだが、このラウンジの机はがっしりしすぎていて、会場のセットに時間がかかってしまった。幸い、早く来たAさんが一緒に手伝ってくださったのだ。

Img_4290 全部で述べ30名の方々が今回参加してきている。先生方も5名体制で対応したし、さらに修士課程を修了したOBHさんとYさんが駆けつけてきて、議論に参加してくださった。二日にわたって、10数人ずつが分かれて発表を行うことになった。途中、懇親会が一日目の夜に行われるために、一日目で発表を終えた方々はすっきりした気分で懇親会へ出ることができるが、二日目の発表を行う方々は、気もそぞろとなる。懇親会での話題は、発表内容が多くなるので、一日目に発表なさった人々は、内容を知ってもらっていることもあり、質問を受けやすいのだ。この点でも、有利に働くが、こればかりは順番で仕方がないだろう。二日目には、震度3の地震も来た。このビルの8階にある合宿会場がかなり揺れたのだ。

Img_4298 今の季節には、それぞれの研究論文にとって、一つの転換期を迎えているのではないかと思われる。M1の方々にとっては、4ヶ月くらいかけて先行論文を読んできて、そろそろ研究の方向性への筋みたいなものがいくつか見えてきた頃ではないかと思われる。この「筋」というのものは文脈を作る上で大切だから、大事に育てていただきたい。M2の方々には、そろそろ草稿に取り掛からなければというプレッシャーがかかる時期だ。ここで急がずに、一息つくのが良いのだ。つまり、今までやってきたことを、1日かけて考え直す余裕が欲しい。白紙と鉛筆一本だけを持って、一部屋に閉じこもって、数時間かけて集中的に「結論」を検討していただきたい。とりわけ、草稿の文脈がこの結論と有機的な関係を持つように考えていただきたい。

Img_4301 今日のゼミが終わり懇親会まで、1時間ほど余裕を見てスケジュールを立てたのであったが、結局超過してしまい、店に着くのが遅れてしまった。いつも夏の合宿では、近くの中華料理屋「ホイトウ(回頭)」にお世話になっている。今日も、他のお客に最初に少しうるさくなることを納得していただいて、議論と料理を楽しんだ。

Img_4284 隣の席には、島根大学の林業専門のI先生(農業経済学)が座っていたので、木材産業についての話で盛り上がった。その中で、「独林家」つまり林業の自営農民あるいは単独の森林所有者という人びとが存在することを知った。みんなが知っているように、現在の木材価格はかなり低迷していて、森林の山の値段は極端に安いそうだ。それで、I先生も「林家」になる夢を持っているのだ。わたしの祖先にも、「山師」の系統があったので、もう少し若ければ、この方向を目指し、山々を駆け巡っても良いなという妄想が、旨い紹興酒の酔いが回るほどに、湧いてきたのだった。植林された一山を数十万円で 買えると聞いたが、ほんとうだろうか。

第2日目は、朝9時始まりで、昨日と同様の人数の発表が待っていた。そして最後には、恒例の記念撮影を行って、部屋の片付けをして、ほぼ予定どおりの時間に終了したのだった。先生方、先輩諸氏、学生の方々、ご苦労様でした。帰りには、妹夫婦のご馳走に呼ばれていて、ここで二日間の疲れをすっかり落として、夜遅くなってようやく家路に着いたのだった。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。