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2016/03/11

真田時代の用水を見る

Img_3717 今日は、昨日の話に出てきた「押野用水」が残っているというので、須川宿の北東に位置する禅寺の泰寧寺へ行くことにする。20分ほど歩くと、寺の前には、立派な用水が通っていて、岩場が見事に作られているのがわかった。Img_3706 水量も豊富なので、江戸時代にこのような治水技術があったのであれば、すごいことだと感心して、さらに歩を進め、寺の山門前へ差し掛かると、写真のような立て札が立っていた。細い水路が通っており、それを辿っていくと、山の奥深くへずっと連なっているのがわかった。Img_3716 こちらが、ほんとうの「押野用水」であった。この細さでは、この数百ヘクタールある河岸段丘上のすべての田畑と、宿場の水を供給するには到底難しかっただろうと推測された。とすれば、あの立派な宿場の一本水路を潤した水は、かなり貴重な水であったのではないかと考えられるのだった。

Img_3714 お昼は昨年もお世話になった、「たくみの里食堂」でジビエ料理だ。昨年はシカ料理中心だったが、今年はイノシシ料理中心のメニューだ。最初に出てきたのは、イノシシの脂身の多い肉が入っている煮物だ。ニンジンやこんにゃくが旨い。Img_3741 酒は場所からいって「谷川岳」の温燗。最初は、おからとごぼうの和え物、ふきのとうの苦みが美味しい揚げ豆腐、山ウドのきんぴらなどで、野菜づくしの料理で身体に良い。Img_3744 そのあと、酒の肴に最適なイノシシのリブ、柔らかいももの焼肉、少し歯ごたえのある肩肉などが続いた。妊娠していない若い雌のイノシシが犠牲になったらしい。成仏するように祈りつつ、みんなで有難く頂いたのだった。Img_3742 途中イノシシのソーセージと一緒に出た芽キャベツも、地元の新鮮なもので美味しかった。Aさんはソーセージが気に入ったらしく、晩御飯のおかずに1打程のソーセージを獲得していた。最後は、昨年と同じ、手打ちそばだ。

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ここの食堂も何人かのオーナーが替わっている。それで、今のオーナーがどのようにして、椅子との調合を企てたのかを聞いた。カウンターと座敷のヘリの木材が残っていたので、部屋の備品は、その木材の様子に合わせて備えられて行ったとのことだった。この写真の椅子とテーブル、さらに本棚(これは奥さんの小学校が廃校になる時に理科室の実験用具入れを頂いたそうだ)、そして壁代わりに使われている桐ダンス。Img_3756 そして、きわめつけは薪ストーブだ。ここにお燗のための昔の弁当箱があって、山小屋風を醸し出している。この暖かさならば、一日中でも本を読んで、座っていたいと思うだろう。先生方の何人かは、食事の後、散歩せずに、実際にここに座って居眠りをしていたそうだ。

Img_3634 わたしはじつは、昨年欲しいと思った鉄のコーヒーメジャーを手に入れるべく、「絵マッチの家」へ向かったのだが、残念ながら、すでにコーヒーメジャーは展示していなかったのだ。Img_3636 ここにも喫茶室があり、三方向が窓の明るいストーブ室となっている。早速、一番古い椅子をストーブの前へ持ってきて、暖をとることにする。ストーブの前に座り、美味しいコーヒーを飲んで、本を読むという、至福の時を過ごしたのだった。

Img_3639 「絵マッチの家」の「部屋と椅子」の関係についても、聞いてみた。この部屋は、母屋から拡張させて出城風に家から出っ張っている。黒い梁と白い壁が特徴であり、この部屋が椅子より先に作られたのだそうだ。そして、テーブルと椅子が入れられたとのことだ。Img_3760 特に、昨年紹介した鉄職人の方が初期の頃に作ったテーブルと椅子が、真ん中で、この部屋の特徴を代表しているのだが、それとは別に、個性的な椅子も並んでいる。Img_3759 椅子の背板に箱が取り付けられているのは、たぶん教会の椅子で、聖書などが入れられるようになっているのだ。西欧ではよく見るタイプの椅子だ。この薪ストーブには窓が付いていて、中で木が燃えているのが見える。Img_3758 炎がメラメラと燃えさかるのに合わせて、自分の中でゆらゆらと時間が経っていくのを楽しんだのだった。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。