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2015/10/10

映画「マイ・インターン」を観る

Img_1936 映画「マイ・インターン」を、久しぶりに訪れた川崎の「チネチッタ」で観る。ニューヨークものの典型は、上層階級のエクゼクティブが苦労の末に、アメリカ的ドリームを獲得する、という紋切りの映画がお得意であったのが、何回かのバブル経済がはじけた後、エクゼクティブの考え方にも、変化が起こってきている。


これまでのニューヨーク・エクゼクティブの映画の特徴は、やはり雲の上生活、そして上から目線の人びとを描いていることだろう。ここでは、挫折として、会社が潰れ、夫婦が離婚することが常套手段として描かれる。これに対して、「インターン(見習い)」という、最も企業の中でも最下層に焦点を絞ったところに、この映画の特色がある。


Img_1941_2 ロバート・デ・ニーロが打って付けの高齢者役を演じていて、アン・ハザウェイ演じる社長が立ち上げた、会社発足間も無い通販会社に、「インターン」として雇われるところから、物語は始まる。このような柔軟な考え方をする有能な社員がいるならば、どのような会社でも、高齢者であっても雇うだろうな、と思ってしまうくらい、余裕のある有能な社員を演じている。


Img_1937_2 ビジネスもので、女性を中心とした映画が、現代の問題をかなり含んでいて、アン・ハザウェイ主演の以前の映画「プラウダを着た悪魔」と同様に、現代企業の内部を描いていて、ここに関する関心が欧米でも、日本でも、盛んであることを示している。だから、この意味では、女性企業戦士ものは、今後も共通に注目されると思われる。けれども、この映画特有の人びとを集める利点がある。それは、会社に勤めるサラリーマンは、会社と個人との間に、中間的な役割を持つ媒介者を必要としていることがわかる。今回は、インターンがそれであり、デ・ニーロが仲良くなるマッサージ師も会社の中では、周辺的でありながら、中心的役割を演じていて、良い面を出していた。

Img_1939_3 問題は、どのような人であっても、二重の役割を持っていて、その二重性をいかに自制できるのか、が問われているのが、現代社会の特徴となっている。この二重性を自分で解決できない時にはどのようにしたら良いのか、その一つの回答が、この映画には含まれているのだ。

今日は卒論ゼミの最終回を迎えていて、今日を超えると、個別指導が本格的になり、最後はどうしても、提出しなければないならないところに追い込まれることになるのだ。これまで、自由に時間をたっぷり使って、さらに美味しいものを食べてきた成果が問われることになる。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。