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2015/08/07

面接授業の二日目

Img_1019 長野学習センターの建っている敷地の門衛近くに「あおぞら」という、販売スペースができていて、週のうち何日かがクッキー、アイスクリーム、小物・雑貨などの福祉販売所になっている。看板が素敵で、諏訪湖に向かって、ずっと続く青空を連想させた。それでこの看板目指して、昼休みに、この暑さに対抗するする何かが欲しいと思って、覗いてみた。チョコレートのクッキーとバニラアイスが美味しそうだったので、早速買って帰って、学習センター所長のN先生と賞味することにする。

授業のほうは臨機応変に二つの形式を織り交ぜて行った。社会科学の授業では、通常は講義形式に偏ってしまいがちで、11時間に及ぶ授業では、時として、眠気を誘いがちである。それで、とりわけお昼すぎの2時頃には、かならず受講生のほうで自発的に話せるような時間を取る工夫を行っている。今回は、典型的な職業インタビューを用意して、その職業特性を読み取ってもらい、グループに分かれてもらって、話し合いを行ってもらった。

最後は恒例のとおり、日本人の働き方がこれからどのような方向へ向かうのかを挙手で聞いた。香川学習センターでは、終身雇用制と年功制についての将来像を聞いたので、こちらの学習センターでは、働き方を含めた経済体制のあり方を聞いたのだった。日本人がこれから進むと思われる方向性には、社会民主主義、新自由主義、保守主義、共同体主義などがあるのだが、日本はここ数年新自由主義路線を辿ってきて、現実的には福祉に費用がかかる社会民主主義と、費用を削減しなければならないとする新自由主義とに二股をかけているのが、日本の現実である。

それで、投票結果として、どのようなものになったのかといえば、全体で最後まで残った18名の中で、現状維持の日本型が7名、社会民主主義型がやはり8名、あとは、新自由主義は1名、保守主義は2名だった。この結果から推察するに、今回のクラスは福祉を充実させたいと考えている人びとの多い集団だったと言える。今だから言えることだが、もうすこし新自由主義や社会民主主義以外の働き方について、講義の中で議論を重ね、さらに明らかにしておくべきだったとすこし反省している。これは今後の課題として残しておきたい。

Img_1021 講義が終了したので、1年ぶりの祖母のお墓参りへ繰り出すことにする。陽が落ちて、周りが怒りから覚めて、静けさを取り戻すころ、旧街道をすこし登って、いつものように山門をくぐり、温泉のお湯で手を清めて、水をもらって、先祖の墓に祈る。母が他界したことを報告した。他に二つほど、場所ははっきりしないのだけれど、江戸時代から続く先祖の墓があり、先日従姉妹のMさんから、ずっと川に突き当たる左だ、と教えられていたところへ行ってみると、なるほど、亀甲二つ引きのT家紋章の墓石が並んでいる場所に当たった。中でも、一番古そうな墓に水を差す。

Img_1022 山門に戻ると、旅行案内を片手に「曽良の墓」を目指してきた観光客とすれ違った。この暑さの中では、陽が落ちてから、歩き回るに限るのだ。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。