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2015/06/29

松江での3日目

Img_0569 今年の博士後期課程の学生Fさんが、島根の職場に勤めている方なので、ちょうど面接授業にきた折に、博士後期課程の授業についても、ついでに時間を稼いでおこうと、ここぞとばかりに柔軟性を発揮した。午前中に待ち合わせて、S大の講義室を借り受け、研究指導と研究法の講義を集中的に行った。6時間近くは、これでプールできたのではないかと思われる。

Img_0566 やはり、場所の問題は大きいことがわかった。おそらく、この授業を喫茶店やホテルのロビーで行ったとしたら、これほどの集中力を注ぐことはできなかったにちがいない。S大の校舎は中庭風の広場がビルの中に作られていて、授業期間中だけ有って、いくつもの教室に、若い学生たちが溢れている。それらの講義室の一番奥まったところで、互いに間断なくおしゃべりをしながら、フェイスtoフェイスの形式で行った。このような形式で行うのは初めてであったが、効果がかなりあることがわかったので、今後もFさんの勤めに合わせて、臨機応変に行いたいと思っている。

Img_0560 お昼休みには、大学構内を抜け出して、これもやはり、昨日の受講生から推薦を受けた、本店は境港にある「S珈琲」の松江支店を訪れた。1階が豆の売店で、2階がランチも食べられる喫茶店になっていて、アフタヌーンティセットやブランチセットが、写真のように2段重ねで出てくる。Img_0563 クロワッサンのサンドに、スコーンがついて、さらに甘いものがついてくる。もちろん、珈琲のお代わりもつくのだ。この様子はF氏のフェースブックでも紹介されている。

Img_0561 夕方の5時前には、おおよその見通しもたち、後期に行う授業にもだいぶ入ってしまって、この勢いだと、えんえんと2日間くらいは討論できるのではないかと互いに思われた。けれども、昨日と一昨日の面接授業のわたしの疲れと、F氏の通常業務の疲れが出てきたらしい。程よいところで終了させて、お世話になったI先生にもご挨拶して、S大を出ることにした。

Img_0606 学習センター所長のS先生との雑談の中で、「出西窯」の話がでた。母が生前好きだった松本の「ちきりや工芸店」に並んでいた製品のなかに、この出西窯のものがあった。Img_0574 やさしいクリーム色の混じった白い皿は、柔らかで使いやすそうな雰囲気をたたえていた。S先生も、次の機会には連れて行ってくださると言ってくださったが、すぐに行きたくなるのが、わたしの悪い癖だ。

Img_0588 Fさんにお願いして、出雲市にあるこの「出西窯」へつれていってもらうことになった。松江市から車で40分くらいの距離だ。畑が広がる農村の中の道路の両側に、工房と販売所などが並んでいる。外見はふつうの作業場に見える。Img_0587 けれども、一歩工房内に足を踏み入れると、ろくろから絵付けに至る一貫した一人の仕事が見えて来る。

Img_0576 この工房の特徴は、一つの屋根の下に、すべての工程が全部利用できるようになっていて、窓際にはろくろが並んで、それぞれ自分専用のろくろを持っていて、さらに出来上がった製品は、焼き上げ以外はすべての工程はひとりで完結するように仕事場が整序されていて、みごとな工房内の造りだった。Img_0594 この対比は重要で、いわば元祖「セル生産方式」だと言ってよい、工房組織だった。

Img_0613 Fさんにはすっかり世話になってしまったので、珈琲を1杯ご馳走することにする。Fさんが連れて行ってくださったのは、H珈琲系の喫茶店で、内装が真っ黒な板造りになっているという、たいへん落ち着いたデザインの部屋をもった喫茶店だった。Img_0612 ここでも、コスタリカを頼んでみたが、やはりここも苦味系の豆を使っていた。Img_0624 夕食はFさんご推薦の天婦羅の店Hだった。カウンター越しに、料理人の方と話ができたので、料理人という職業特性をさまざまな場面に分けて聞いて行った。Img_0625 いずれ、授業のなかで扱ってみたい職種であり、有望な職人技をいくつか聞き出すことができた。料理も美味しかったが、話も十分に美味しかったのだった。Img_0630 母の霊も、これらのご馳走ならば、ご満悦だったはずだ。感想を聞くことができなくなったのが、寂しいところだ。

Img_0200 今日の椅子は、事務所が廃止されたらしい、松江の商店街に打ち捨てられたベンチだ。Img_0635 けれども、しっかりとした造りだ。誰か再利用を考えて欲しい、と思わせるものだ。宿の時計台の音が聞こえてきて、レトロな街ともお別れが近づいている。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。