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2015/03/14

今年度最終ゼミナールの開催

Img_9284 菜の花が咲き始めた。今月末には、満開となるだろう。その昔、新しいことに飛び込んだ時に、このような菜の花畑が目の前に広がっているのをみて、この黄色一色で染まった光景が今後の世界を示唆しているように思えた。元気付けられたときがあった。

今の時期、M1の大学院生は修士論文目指して、どのようなことを考えているのだろうか。昨年の方がたを考えてみると、早い人は草稿を書くことに入っていたが、多くは草稿に入る準備をしていたような気がする。

Img_9285 このような時期は、方向性を探る時期だと思われる。「方向性」という言葉がわかり難いのであれば、論文のポイントとなる「道標」を見つけ、その点を線で結んでいくという作業といっても良いだろう。これまでの研究でポイントとなるメモはかなりたまってきているのだが、初めて書く論文の場合には、これからどのような困難が待っているのかが予想できない。二度目には、何とかここでどの方向へ向かって踏み出せば良いのかが見当がつくのだが、初めての道を通る時がそうであるように、どちらの方向を目指して良いのかがわからない、という状態なのだと思われる。

Img_9283 方向性を探る方法は限られている。ひとつは、ゴールが見えている人の場合には、現在とゴールとを結んだ線上を目指して進めば良いのだ。けれども、まだ1枚目も書いてない人が、ゴールが見えるというのはなかなかできないことだ。また、見えてしまった人でも、最後まで、ゴールが変わらないのかといえば、必ずしもそういう訳にはいかないものだ。

もう一つは、上記のようにはゴールが見えないならば、すこしずつ積み上げていって、最後にゴールへ到達する方法がある。ポイントを確かめて、すこしずつ地道に確実な方向を瞬間的に察知して、とにかく足を踏み出していくやり方だ。この方法の欠点は、いつのまにか、あるべきゴールから離れてしまう場合があるということだ。現実的すぎると、墓穴を掘ることになってしまう。

Img_9286 と抽象的にいくら言っても、わからないかもしれない。そこで、一つの方便として、想像力を発揮する方法を提案したい。もし自分の論文にゴールがあるとしたら、そして、最終的に積み上げて構成できるなら、自分の論文はどのような方向へ進んでいくだろうか、という想像力である。仮設で良いので、いくつもの方向性をとりあえず設定してみる。当然、うまくいかないから、その度に修正を行っていけばよいだろう。この想像力の活用は、かなり有効だと思われるし、今後の指針になること請け合いだ。これこそ、「道標の示す方向」というものだろう。何事にも、「道標」と「方向性」はあらまほしけれ。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。