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2014/12/23

映画「ストックホルムでワルツを」をみる

Photo 映画「ストックホルムでワルツを(原題:モニカ・Z)」を観る。世界的な普遍性とは何か、ということを考えたいのであれば、この映画は最適なのだ。ワルツとはなっているが、このワルツは「デビーのワルツ」でビル・エヴァンスのジャズ・スタンダードナンバーの「ワルツ」なのだ。なぜこの「ワルツ」がストックホルムで歌われ、そしてのちに、ビル・エヴァンスと共演することになったのか、ということがこの映画のテーマだ。

Photo_2 まず、モニカ役のエッダ・マグナソンが歌う、出だしのジャズ曲が素晴らしい。このスタートで、ノッテいる雰囲気がわかってしまったから、途中の身の上話も我慢して、最後の山場まで、十分に楽しめた。それにしても、スエーデンでの「モニカ」というジャズシンガーは、米国の各州、さらには世界中全てのジャズの存在する国でのジャズの象徴的存在だと思われる。

Photo_3 なぜジャズが世界普遍的な特性を持っているのか。第1に、ローカリティを根強く持っているからであり、映画の中で、大御所のエラフィッツジェラルドをして、モノマネでなく「自分の歌を歌え」と言わしめている。第2に、その国特有のジャズという普遍性を育てている。家を出て、「外の世界を見たいのだ」と主人公に言わせている。第3に、結局のところ、「ジャズそのもの」でなければならない、という点を、ジャズは強く持っているのだ。

Photo_4 それにしても、このスローな現代性は、いつ聴いても良いと思う。間の沈黙が含まれていても、十分にノッテ、スイングしているのは、最初に聴いた時そのままだ。Photo_5 それに今回は、この間合いの長い器楽曲にしかならないと思われていた(わたしが勝手に思い込んでいただけであることが判明したのだが)曲に、モニカのスエーデン語の歌詞がついても、素晴らしいことがわかったのだ。これらの曲を聴くだけでも、十分に価値ある映画であると思われる。

Photo_6 なお、ユーチューブにある、ビル・エヴァンスの原曲と、モニカの途中から加わった雰囲気を収めた映像も、こちらで聴くことができる。帰りに、K喫茶店でランチのカレーを食べて、身も心も満たして、街を歩いた。

おまけです。

https://www.youtube.com/watch?v=a2LFVWBmoiw

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