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2014/10/12

今年も横濱ジャズプロムナード

Img_7937 今年も横濱ジャズプロムナードの日がやってきた。この日ばかりは、仕事があっても、ちょっと横に置いて、港の近辺にある会場へ出かけたくなる。毎年、10時から始まる、外国からの異色のグループ演奏を聴くのを習慣にしていたのだが、今年はなぜか、Img_7941 10時からのプログラムがなかったのは残念だった。しかし、SバンドやIオーケストラは健在で、期待通りの音を身体全体に浸み通らせてくれた。

Img_7940 この横濱ジャズプロムナードでしか聴くことができない音というか、ユーチューブでも載らない音群というか、この場だけのために構成された、幾重にも重なった音たちがステージから落ちてくる。Img_7993 さらに重層的な積み重ねが、この1日に凝縮されている。一様ではないように、横浜の街全体が音のレンガ壁状態となって音群を繰り広げるのだ。Img_7997_2

Img_7999 いままで巡り合わせが悪くて、横浜開港記念館(通称、ジャック)のこの古めかしい演壇を見たことがなかった。場所としては、横浜の中心地であり、なんと岡倉天心が生まれたところでもあり、これまでここでの催し物に来たことがないなんて、横浜に長年住んでいて、有りえないはずである。ところが記憶の中に、ここだけはないのだ。ホールの中に、細いが柱が通っていて、二階席を支えている。Img_8002 昔作りのホールで、演奏が始まる前に、気に入ってしまって、こじんまりした、ジャズの音にちょうど合っているようにも思えてきたのだった。昭和初期の文化の発信地として、活躍したことを忍ばせるホールだ。

Img_7960 Sバンドは、この時この場でしか聴くとこができない音のオンパレードで、今年もこの全員の素晴らしい息使いで、一気にスタートした。何気ない登場と、この最初の一吹きとの落差がこの場にいるということであり、Img_7964 現場感覚が満載の会場となったのだった。ギタリストのI氏作曲の「Slide Slip」「月の鳥」など、一年に一回は聴かないと、生活のリズムが整わない。こういった類の感じ方を、この身に刻印するのだ。この余韻を残すのだ。

Img_7957 海岸通りへ出て、横浜トリエンナーレの開かれている会場のひとつ、Sスタジオへ入る。赤レンガ倉庫を遠望して、トリエンナーレのA氏出品作品でもある、二階建ての屋台に乗っかって、インドカレー料理を食べる。運河側から、人通りの激しい埋め立て方面を望む。Img_7968 ゆっくり休憩をしたのち、コーヒーが飲みたくなったので、娘の推薦する古いビルの2階にある喫茶店Rへ入る。スイーツも美味しかったし、象の鼻公園に臨む窓のロケーションもよく、しばし海を眺めながら、雑談に興じる。このように、海に面しておしゃべりできるところの豊富なのが、横浜の取り柄だと思う。Img_7978 「海」は横浜の比喩でもあり、隠喩でもある。

最後は関内ホールだが、その前に夕方になって、ちょっとお腹がすいてきたので、馬車道をちょっと入ったところにある、Img_7983 Img_7981_2 クラフトビールの行きつけの店Bへ入って、ビーフとビールで空腹を慰める。Img_7987 最近、米国風焼き肉料理が美味しくなってきた。

Img_8015Img_8013







Iオーケストラも、7割がたは昨年と同じ曲だ。ジャズだから、時が違えば、違った演奏になるのだが、音の本質は変わらない。やはりこのメンバーが一致して吹くと、「この場にいるんだ」、という気分になるのだ。Img_8011 臨場感というのは、このようなことを言うのであって、これ以外にはあり得ない。病気上がりだというKのアルトサックスが踊るようにインプロヴィゼーションを奏でていて、ここにいる全員の精神に、Img_8020_2 かっかと伝わってくるものを感じたのだった。

Img_8023 最後は、家に帰る前に、軽くスイーツと今日最後のコーヒーをとって、娘との話に興じた。

Img_8017

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。