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2014/09/22

散歩の足を延ばす

Img_7626 大町に来ている。といっても、田舎の家が文明の利器たる浄化槽を、四半世紀を隔てて、ようやく設置して、公共衛生に協力することになった。Img_7635 それで、今回は以前から家の面倒をみてもらっている、建築士のTさんにお世話になって、水廻りと暖房器具を一新したのだった。そして、説明会ぐらいは自分で出なくてはと思った次第だ。

Img_7683 手続きもすべてお任せしてやってもらっていたのだが、やはり最後は大町市役所の下水道課から説明会を行うので、出てきてほしい、との案内を受けて、出てきた。おそらく、車を持っている人にとっては、ちょっと遠出のドライブというところなのだが、車を運転しないわたしにとっては、ハイキング程度の散歩の延長というところなのかもしれない。

Img_7656 これまで20年以上、簡易な浄化槽で済ませてきた事自体、この地域であっても珍しいのではないかと思われる。それで、ようやく地域標準の生活を過ごせることになったのだと、たいへん喜んでいる次第である。

Img_7661 信濃大町駅に着いて、駅を出ると、ちょうどコミュニティバスが目の前に泊まって、市役所へこのままいくのだと言うことで、さっそく乗り込んだ。Img_7666 じつは朝が早かったので、まだ昼飯を食べていなかったのだ。駅前で、秋蕎麦でも食べようと考えていたのだが、タイミングの良いときには、それに便乗すべきだろうと、小さな運命に身を委ねた。

Img_7671_2 市役所の案内のかたが、早速食堂の場所を教えてくださったので、迷う事無く、定食のカツ丼をお願いする事にした。これが素晴らしいロケーションで、写真のように北アルプスがずっとそこにあり、今や黄金色の水田が輝いている、二方眺望の開けた食堂なのだ。

Img_7674 近くに建築士Tさんの事務所があるので、挨拶を済ませて歩いた。道なりにずっと続くコスモス畑が素晴らしかった。大町の町には高瀬川の花崗岩の砂が北アルプスの高い山から流れ込んでいるために、白っぽい地面が特色なのだ。Img_7677 東京へ出て、地面が関東ローム層で、赤黒かったのが不思議だったが、それは幼児体験のこの町が白い地面だったことの影響を受けているのだと思う。そして、コスモスはこの白い地面に合っている。9月のコスモス畑は懐かしい。


Img_7679 浄化槽の説明会は、得るところ多かった。というのは、じつは父の思い出につながったからだ。わたしが小学校時代に、祖父のやっていた林業の会社が潰れて、父も責任を取ることになった。それで、東京へ出てきて、出直しの最中に、父は参議院の選挙参謀などを引き受けたりしている中で、急に思い出したのだが、当時はまだ高度成長の最中だったので、珍しかったのだが、環境ビジネスを手伝う事になって、バイオの浄化槽を採算に乗せるという事もたしかやっていたのだった。Img_7680 半世紀も前の事だったので、すっかり忘れてしまっていたが、もし今でも続けていたら、採算ベースにきっちり乗ってきたと思われる。当時も、補助金がどのくらい出るかが問題だったという話を思い出した。

Img_7691 そして、半世紀ぶりに、この浄化槽となって、当時の環境ビジネスが発展しているのをみて、感慨深かった。Img_7696 プランクトンが多様で複雑に育成されているのをみるにつけ、都会で環境ビジネスを行おうと考えた父親の考えとは逆に、このように地域の集中浄水場のないところで、応用されているのが、何となく不思議な感覚を呼び起こしたのだった。

Img_7701 夕方5時ごろに、赤とんぼの中、温泉を浴びに行き、ゆっくり入って壜牛乳を飲んでいたら、すっかり帰り道が真っ暗闇になっていた。ずっと車道の先を伺うと、漆黒の中に道が消えてしまっているのがわかった。Img_7703 そういえば、熊情報が流れていて、今日は近くに出たとのことだった。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。