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2014/05/17

幕張本部でゼミナールを開く

Img_5942 今日は、今年度の初めてのM1とM2の顔合わせのゼミナールが、幕張で開かれた。茗荷谷の学習センターでは、ゼミが集中して、部屋が取れなかったのだ。新幹線でゼミに出席する人もいるので、都内の会場が便利だ。それで、ゼミの開催も茗荷谷へ集中してしまう。それも、土曜日・日曜日がネックになっている。ゼミナールを開こうとすると、5時間以上は最低でもかかるから、これだけの時間を確保するには、学習センターでなく他にとろうとすると、費用の話で恐縮だが、3、4万円かかってしまう。このようなところは、東京は大都市だなあ、と感ずるところだ。それで、幕張ということになったのだ。

20140523_101151 5月のゼミというのは、不思議な雰囲気がある。互いに知らないグループが一堂に会するのだから初対面の堅さがあって当然ではあるが、それに加えて、それぞれのグループの時期の問題がある。M2の方々は、1年間研究を行ってきて、それを知らない聴衆のまえで、わかってもらうという圧力が働く。わかりやすい表現を鍛える良い機会だと思われる。この1年間何を行ってきたのかな、ということを見直して、最終目的である修士論文へギアチェンジして走ることになる。M1の方々は、M2の方々を観ながら、この1年間でどのように進めていくのか、期待いっぱいの状態でゼミに出席してきているのだ。M2の方々の多様な在り方があるので、そのどの辺に自分の姿があるのかを想像する良い機会だと思われる。

20140523_101749 今日のゼミでは、M2に「コミットメント」論を良くする方がいて、しばしゼミのなかで流行語となった。そこで早速これを応用すると、個人が集団に加わる時に示すコミットメントには、J字カーブを描く性質のあることが知られている。たとえば、一年次の学生は、最初は修士に入学して、何かできそうだ、と期待値が大きい、ところが暫く経つと、スランプが訪れ、期待値が下がっていくだろう。だから、M1の方々は、当分ゼミへのコミットメントが低下する傾向を示すことになる。もしかしたら、脱落してしまう人も出てしまうかもしれない。J字の下降部分に当たる。ところが、二年次に進むにつれて、コミットメントは経験の積み重ねにしたがって、高まる傾向を見せることになる。M2のある程度まで、我慢して論文を書き続ければ、自ずとコミットメントは上昇するに違いないだろうということになる。そして、Jカーブの最も高いところで、修士論文を上梓して修了していくことになるだろう。

もっとも、ゼミの効用はこのような合理的な機能があるだけではなく、いわば第三の効用があるといえるかもしれない。それは、ゼミでのこの場の雰囲気を味わうという効用である。長期的にゼミに属していると、右の意見と左の意見と180度異なる意見の持ち主たちも、楽しんで反対意見をいえる雰囲気が醸成されてくるのだ。参加するだけでも、ゼミの外部的な効用はかなりのものだと認識されるようになり、このことがわかるくらいになると、良い論文が書けるようになって、ゼミを修了して出て行くことになるのだ。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。