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2014年2月に作成された投稿

2014/02/16

大阪学習センターで博士課程の説明会を行なった

0216 ワンデイパックという便利なJRきっぷがあって、日帰りの出張に最適なのだ。ちょっと長距離の散歩シリーズも、これだけ原稿締め切りが重なってくると、理由が必要となる。今回は、たった8分喋るだけ、それだけで良いというたいへん楽な出張だったので、原稿から気分転換するに十分な理由と、それに長距離散歩付きというので、全く断る理由がなかった。

0216_2 早朝にもかかわらず、すぐに目が覚め、新幹線に飛び乗った。とはいえ、気になる原稿なので、言い訳がましく新幹線の中でも、原稿を書く。すると、気分転換の効果は目覚ましく、アイディアも次から次へと出て来るのだった、といけば良いなと思うのだった。それで、おそらく書き留めておけばその後、きっと役に立ったであろうことも、やはり電車のなかで0216_3 は、限度があって、思いついたことも、見事に費消されてしまい、電車を降りるころには、忘却のかなたなのだった。それでも、家にいて、暖房の前で原稿を広げて、居眠りするよりは頭の体操としてよほど良いと思われる。

出張の用事までにかなりの時間を残して、大阪に着いてしまった。それで、散歩を先にして、出張の仕事を後回しにすることにした。0216_4 今回のJRパックには、豪勢なランチがついている。どのくらい豪勢かといえば、通常のランチの値段の2.5倍くらいなのだ。手の届く贅沢というところが肝心なのだ。早速新幹線から大阪環状線に乗り換えて、桜の宮で下車する。ここから、川沿いに5分ほど歩くと、Tホテルへ着いた。正面玄関から入らずに、川の散歩道から入れるようになっているところが、たいへん洒落ていると思う。

0216_5 順調に二階にあるレストランへ着いたのだが、まだランチの時間になっておらず、ゆったりしたランチとなった。流石に、インフラがしっかりしていて、高級ホテルにもかかわらず、わたしのようカジュアルな客も、取り入れていて、この辺は商売の上手さを十分感じさせたのだ。高級ブランドがペイするのは、高級な部分なのではなく、むしろ高級ブランドの下を狙う層を惹きつけたときなのだ。わたしのクラスがたびたび訪れるような工夫がなされていると、栄えますよ。

0216_6 子牛のフリッカがメインディッシュで、サラダとデザートが付いて、申し分ない昼食だった。このホテルの並びには、二回ほどテレビ取材でお世話になった、大阪造幣局跡があって、それを見ながら、十分な歩きを楽しんだ。このところ出かける度ごとに、雨か雪に降られていたので、昨日までの雪が残ってしまうのではないかと思ったのだが、珍しく快晴で川沿いの散歩道にも多くのランナーや散歩者が溢れていた。天満橋まで、たっぷり歩いたのだが、川の幅と言い、見通しの良さと言い、これもまた、散歩するものの心をスッキリさせるゆったりさを醸し出している。

0216_7 ちょっと前を、赤いアノラックを着て、散歩バックを背負った中年の男性が歩いていたが、わたしもあの様に、目的なしに歩いているように見えるのかもしれない。そして、家族ずれには、どのように映るのだろうか。日曜日の散歩には、最適な道筋なのだと思った。この桜並木に花がつく頃には、この川沿いの道は、きっと人で溢れかえることだろう。

 

0216_8 大阪学習センターのある天王寺へは、谷町線で一本だった。途中、喫茶店を探したのだが、以前行ったところも日曜日で、閉じていた。それで、直ちに大阪学習センターへ0216_9 向かって、散歩を休止して、仕事に専念することにした。でも、さっき述べたように、たった8分なのでは、仕事をした気分には到底ならなかった。

2014/02/11

千葉さや堂ホールでバッハのモテットを聴く

0211 今日聴いた中の1曲は、やはりバッハのモテット3番。中でも第一楽章のコラールは素晴らしかった。これまで、クラシック音楽会の大きなホールでのバッハは、何回か聴いたことがあるが、今回のように、小さな教会のようなホールで、目の前で響いているバッハの合唱を聴いたのははじめてだった。

0211_2 肉声が空気を伝わってくる感覚には、柔らかさと複雑さと大きさが含まれていて、身体の奥にまで、音が届いてくる感触なのだ。たぶん、感覚以上に身体のどこかが共鳴しているのだと思われる。一緒に歌っているのと、皮膚感覚としては、同じなのに相違ないと言ってしまいたいほどの揺さぶりがある。

0211_3 バッハのまえに、スカルラッティやラインベルガーなどが歌われたのだが、その曲へののめり込みの感じからすれば、圧倒的にバッハのほうに軍配が上がるほどに、圧倒的な違いがあった。それほど、3番のコラールは良かった。アンコールに再び演奏されたこともあって、この合唱団の特質がぐっと提示された感じだった。4声全部がわーと迫ってくる感じだった。

0211_4 今年度の研究テーマで、協力ということを選択して、このところ追究して来た。そのなかには、都市の合唱団の重なり合いもテーマとして取り上げたのだった。だから、料金や席の数、そして付加的な主入など、研究テーマとしても面白かったのだが、それ以上に、どのような合唱の組織化が行われ、ボランティアがどの程度このコンサートに関わっているのか、など、本来の音以外において、この点でもたいへん興味深いコンサートだった。

0211_5 合唱団が「協力」の典型であるという点では、やはりルソー的「集団の一致」が観察されるからだということにしている。これは、放送大学のテキストに書いたことなので、二番煎じではあるが、なぜ合唱団に加わるのか、という点では、第一にみんなで歌いたいからという、非公式な「一般意志」的な状況があり、さらに集団に具体的に参加するという、0211_6 公式的で「個別意思」的な状況が見られるところに、合唱団は位置する。今回の千葉バッハ合唱団のコンサートも、このような要素が満載であったので、音を楽しんだと同時に、研究心も満足できたのだった。

0211_7 今日の千葉美術館での一枚は、英泉の「初夏の雨」だ。これまで、千葉美術館では、浮世絵特集を行って来ており、清長などの展覧会は堪能して来た。けれども、その中で、英泉の浮世絵になぜこれまで注目してこなかったのか、不思議なくらいだ。今日は、改めて30枚以上の英泉をみて、この様式的だが、流暢な腰の曲がり方に感心して、ずっと魅入ってしまった。明らかに春信とは、また違った浮世絵の系統を示していると思われる。

2014/02/08

二十年ぶりのビュウビュウ大雪

0205 昨日、幕張から都内を経由して、横浜に帰って来た。JRでは、何ともなかったのだが、私鉄各社は「明日の雪で、間引き・電車編成の変更があります」とかなり確信を持った車内放送を行っていた。

0205_2 それで、急遽大学院ゼミの方々へメールを出して、中止があり得るとの知らせを行った。返信の反応は良かったのだが、何人かからは返事がなかった。とりわけ、遠隔地からの方々はすでに都内入りしていて、メールを受け取れない可能性がある、ということもあったので、結局は完全な中止はできないとは思ったのだった。

0205_3 朝の7時のメールでゼミナールの中止か否かを通知することにしていた。朝にはすでにみぞれ風の雪が降り始めていた。これならば、大した被害にはならない、とは思ったのだけれど、一日中降り続くという予報が出ていて、帰路の確保が不確実だった。それで、結局はゼミ中止(これはゼミの歴史では、震災の時以来の出来事だった)のメールを朝出したのだ。0205_4 この時点では、このあとあれほどの大雪になるとは、誰が予想したであろうか。とはいえ、今回は予報した気象庁に感謝しなければならないだろう。各社の電車運行状態も、朝の7時には正常状態だったのだから、中止というには勇気が要ることだった。

0205_5 7時の時点で、九州から参加のKさんなどからの返事がなかったので、これは何人かはゼミに出席してくると思い、こちらも早めに東京文京学習センターへ出かけることにしたのだ。途中から、雪が本格的になって来ていて、肌をさすような、ひりひりした雪の感触を楽しむ。電車から見る屋根にも、さらさらとした雪が降り積んでいた。苦労している線路の脇の保安員の方々を横目で見ながら、何となく気分は高揚してくるから、まだまだ子どもの頃の雪の感性をもっているのだと確認した。

0205_6 着いてみると、ふたりの方がいて、さらに修了生のH氏も出席して、ウェブ会議でひとりが参加したから、いつもの10名を超えるゼミが、今日は4人ではじめることになった。ゼミは、そろそろ自分の発想を鍛える段階に達していて、ユニークなアイディアが次から次からサクサクと出てくるが、まだまだ磨かれていないので、どこまで使い物になるのかは、未知数だ。不思議なことに、未知数のときの方が、どういうわけか、気分には楽しみが残っている。

0205_8 ゼミ室の気温は、省エネで24度に集中的に管理されているとのことで、エアコンから吐き出されてくる空気は、冷房の風かと思われるほど冷たい。思わず、オーバーコートを着込んで、手をさすりながらのゼミナールとなった。以前にも、このような体験があったな、とH氏と話しながら、ゼミを進めた。

0205_9 午後1時頃には、3人の発表が済んだ。事務室へ報告にいくと、札幌からいらっしゃったD先生と先生のゼミナールに会う。「都会の雪には、やわですな」と言われてしまった。札幌と比べられたら、たしかに東京の施設は脆弱だと思われる。家0205_11 の中も、札幌のほうが暖かいのではないですか、というと、ぼくは厚着して省エネしています、というお答えで、さすがに慣れていらっしゃると感心したのだった。

0205_10 じつは帰り道が遠かった。とくに、京急電車が蒲田あたりで、止まってしまった。前の電車が詰まっているそうで、後ろからも後続電車が迫って0205_12 来たのだった。窓の外の斑模様の景色が、自然が泣き出したように思えて、ガード上に残された白い世界をしばし楽しんだのだった。

0205_13

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。