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2013/09/20

何度目かの、「原稿をドン」なのだ

このところ、「ひとつの仕事」をずっとやり続けたようでもあり、その割には、他のいくつかの仕事を同時に「次から次への仕事」としてこなしたようでもある。「ひとつの仕事」は、来年度のテキストなのだが、そろそろ再校が終了し、編集者の前へドンと原稿を置かなければならない時期に来ている。それから、「次から次の仕事」とは、この時期の学生たちの卒論・修論・修士OBなどの論文がそろそろ仕上がりの時期を迎え、全部で20~30本がかかっているものへの助言である。最後まで読んで実際に添削したのは、まだ今年度は10本くらいだが、それでも佳境をむかえていることは確かだ。これからは、2日に1本の割合で添削を行わなければならないだろう。

0911 それで今日は、前者の「ひとつの仕事」の方で、何度目かの「原稿をドンと置く」日を迎えている。実をいえば、このタイミングはほぼ3週間前に予定していた。田舎から帰ったらすぐに編集者のNさんへ連絡をとって、いつもの喫茶店で会って、次の週には必ず渡すからと言い続けて、毎週会っていたのだが、結局それが果たせずに今週を迎えている。夏休みの不測の事態が生じたことが遅れの最大の原因なのだが、もうひとつは編集の過程で、他の先生がたに読んでいただくという制度が放送大学のなかで出来たために、その過程をこなすことで汲々としてしまったことがある。その先生方へも夏休み中にかなりの負担をかけてしまったのではないだろうか。

0911_3 編集者の方と、神楽坂で待ち合わせなので、今回も娘を呼び出して、昼食を取ることにする。日差しが強いので、待ち合わせた坂道が重なる道にあっても、避ける日陰はあまりない。そこで、ようやく電信柱の影で小休止するぐらいだ。

0911_4 娘の案内で神楽坂界隈を歩いていると、珍しいものに出会う。ちょっと引っ込んだ民家の影にあるような器屋さんがあったり、その小径には蝉の抜け殻がそのまま残っていたりする。そんな取り残された街には、これもまた取り残されたようにして、小説家の住まいがあったりするの

0911_5

だ。尾崎紅葉邸を見つけた。


ランチはイタリアンで、女性ばかりが客の店に滑り込む。サービスの良さが女性客を引きつけるの0911_6 だろうか。いつも満員だ。その後、ようやく編集者Nさんと待ち合わせた喫茶店へ駆けつける。これまで、いつも期待を裏切られた席には座っていなかった。今日は、すべての原稿を渡すことができたのだった。K喫茶店の手彫りの看板が洒落ているのだが、表と裏とがことなる肖像が描かれている。女性像のほうの顔が笑って見えた。

0911_7 帰りに気分が良くなったので、その近くにあるGコーヒー豆屋さんへよって、コスタリカ産のコーヒー豆を買う。豆と店のコーヒー豆が異なることを告げられたので、香りを十分に吸い込んでから店を出る。0911_8 この界隈は、新しい店が次から次へ建っている。また、美味しいものを作ることを目指したような店が、改装されつつあった。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。