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2013/08/22

松本で音楽会イベントを取材する

0822 昨日で、なんとか義務的な仕事を、免れて来た。自分の分はほぼやり終えて、あとはチームの方々の寛容によって免除していただいた。じつは、あと1週間以上に渡ってまだまだあって、I 先生やO先生は残り仕事を片付けなければならない。0822_2 だから、途中離脱はほんとうのところ気が引けるのだが、ここに至っては、わたしがやるよりは、あとは優秀な事務の方々へ任したほうがうまくいくのだと思われる。

言い訳がましいが、じつは松本市で行われている「サイトウキネン・フェスティバル」の取材・見学を予定していたのだった。ところが、この騒動ですっかり予定が遅れてしまい、取材約束を取り付けることが残念ながら出来なかったのだ。0822_3 そこでロケハンということで、前以て鑑賞して置きたかったのである。もっとも、現在制作している授業科目に関係しているようで、関係がないようであり、取材というには、材料が足りなくて、もっと前段階の試みということでちょうど良かったのかもしれないと、前向きに考えておこう。

0822_4 以前から妻がオペラを見始めていて、いつも切符が取れないと嘆いているのを見ている。それで、どれほどのものかと、ネットと電話で今回のサイトウキネン・コンサートを申し込んでみたが、ものの見事にかすりもしなかった。それでは、当日券はどうだろう、と並んでみることにしたのだった。0822_5 途中、機会があれば、どのような準備を行うのかも、協力の有り様を感じることができるかもしれないのだ。

ちょうど良い時間に着いた。さすがに、当日券はほんのわずかだそうだが、一番手につけた。一番が良いのではなく、途中の準備が次第に整えられて行くのが見られたからだ。0822_6 これで一応、取材したというアリバイは作ることができるだろう。カウンター、クローク、花台が設定され、そして当日券売り場の看板が置かれると、市民芸術館スタッフは表から引いてしまう。微調整のための舞台デザイナーや設備関係の人びとが行き交うだけだ。面白かったのは、勘違いした花屋さんがわたしのところへきて、花輪をどこに置いたら良いのか、と尋ねたことだった。作業衣みたいな服を着ていたのが、悪かったのだろうか。

0822_7 基本的には、出演者と演奏者のグループと、サイトウキネン側と、市民芸術館側という人間の動きが見られる。松本市が力を入れているボランティアの活動がそれほど見られなかったことがちょっと残念だった。訪ねてくる時間・タイミングが微妙に違うのだった。骨格は施設側が面倒を見るが、それらに色づけするのが、主催者だという役割分担だ。

0822_8 じつは主催者側が気にしていたのは、なんとこれが金属探知機だったのだ。このような大掛かりな機械をいれること自体、イベントというものの、必要な部分だといえるかもしれない。これは後で、一緒に並んでいた当日券仲間から聞いたのだが、ヤンゴトナキ方がみえるので、設置されたのだった。

0822_9 そろそろ4時間前になってきているのだが、若手の役者が出て来て、表も舞台で、タップを踏みながら、練習をはじめたのだった。ガタガタと音がして、低音部が極めて響く、声を張り上げだしたのだった。道化もカタカタと回りだし、すでに気分は祭りのなかだ。同じセリフが耳について来たのだが、昨日すでに、今日の題目であるストラビンスキーの「兵士の物語」もyoutubeで観て来ていて、準備万端だ。

0822_10 それにしても、イタリアへ行ったときに、オペラの当日券に並んでいる人をみたが、かなりの忍耐を必要とするなあ。この役者のリハーサルがなかったら、到底耐えられなかったに相違ない。その昔、40年ほど前、あるフォークソングの歌手のコンサートへ行ったら、まさに時の人であった0822_12 ので、コンサート場は満員で、会場を十重二十重に取り囲んでいた。ところが、会場から歌謡曲がろうろうと流れて来たのだ。彼のサービス精神だったと思われるのだが、じつは歌唄いというものの本質を示していたのかもしれない。0822_13 今日のリハーサルも、じつは自分たちでただ単に演じてみたかったのであって、練習などというものではなかったのかもしれない。

それが証拠に、そのあと、クラリネットの音がして、全員が会場のそとへ出て来て、ファンファーレが鳴り響き、マイクテストやら、音合わせが実験劇場と言われるところで、始まったのだった。これらは、街へ繰り出す式のアバンギャルド形式の名残だと思われる。ここまで来てしまえば、あ0823 とは目の前を「こんにちは」と通り過ぎる主役の役者や、リハーサルをチェックする舞台監督の振る舞いなど、そして、名だたる楽器演奏者たちのそれぞれのプライドと道化と、十分に楽しめたロケハンだったのだった。もちろん、実際の舞台は超満員で、音楽も素晴らしいし、緊張感ある中にもリラックスした演技にすっかり参ってしまった。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。