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2013/08/17

東京からの帰り道

0814

東京はまだまだ暑かった。14日と16日にも、連続して急用ができ、首都圏に滞在していた。原稿の校正は順調に進んでいるのだが、それ以上に、本務の仕事が襲いかかって来るのだ。14日の上京では、朝早かったので、バスが林を風のように抜ける感触があって、流れていく風景がとても素晴らしかった。0814_2 松本駅からのあずさ号には、タケノコの皮で包んだ感じのお弁当を購入して、一路幕張を目指した。久しぶりの幕張本部だったのだが、みんな既にお盆休みに入ってしまっていて、わたしたち以外は誰もいない。

0817 16日に至っては、お盆休みを返上してまで、仕事を休まず、官庁で働いている猛烈な人びとに熱烈感謝して、二日間の用事を終えて、また信州の山奥へ帰る。0817_2 せっかく、数日間山を降りたので、帰り道途中ひとまず松本駅で一服することにする。駅を出て、以前来たときに、娘が見つけた駅すぐそばのイタリアンの店で、ランチを取る。

0817_3 サラダとスープがついて、メインはナンのような、パン生地の皮に色々詰めた料理、イタリアの何とか地方の名物料理だということで、ローカルな食事を謹んでいただく。0817_4 さすがに、お盆休みの松本には、観光客の数が凄い。駅から大糸線内も満員状態で、立つ場所もないほどで、疑似地元の者としては、喜ばしい限りだ。たくさんお金を落として行ってほしいのだが、よく見ると、大糸線に乗り込んで来る人びとは、登山客が多く、お0817_5 土産をたくさん買い込む人は少ない。自然を楽しみにくるのだから、お金の方はあまり期待できないかもしれない。

とくに、豊科、穂高などの安曇野市に至ると、行列を作って、大勢の登山・観光客が降りていった。この近辺には、蕎麦屋さんがたくさんあるから、そちらの方は期待できるに違いないのだが。今年は、富士山の世界遺産登録の影響で、これでも人出は少ない方だというのだが、観光地という場所もたいへんな経済を営んでいるのだ。

0817_6 大糸線も穂高・有明辺りを過ぎれば、肌に触れる空気が違ってくる。最近の車両には、冷房がついてしまって、この心地よさを感じることが少なくなってしまったが、風を切って進む電車の魅力は残してもよいのではないかと思われる。秋になると、急に肌寒くなってしまうので、窓を開けて、風を取り入れるのは、晩夏の今くらいがちょうど良い。

0817_7 電車が駅に止まって、景色を眺めていたら、小学校時代の記憶が蘇って来た。何がきっかけで思い出すのかは、そのときになってみないと分らない。写真に、枝がたっぷりと付いた高い樹が写っている。この高さのある円筒形で思い出したのだった。じつは、この家にはその昔、サイロが立っていた。牛を飼育していたのではないだろうか。円筒形といっても、サイロは白いし、この家の環境も現在とはまったく違っていただろうから、必ずしも円筒形という形に反応したのかはわからない。0817_8 けれども、確実にその風景を思い出してしまったのは事実なのだ。結局のところは、全体の雰囲気が時代を超えて、伝わって来たのだと思われる。そして、いつもこの位置で電車が止まり、数分間は同じ、風景をいつも眺めていたことが、わたしに作用したのだと思われる。

0817_9 久しぶりに、大町の街を歩く。散歩のついでに、コーヒー豆とワインを仕入れることにする。三年来、覗いてみることにしている。麻倉という、その昔麻の倉庫だったところが、このところ1年ずつ訪ねると、すこしずつ変わっているのだ。まだ、全貌は明らかでないが、ことしはかなり内装を変えたレストランが開店していた。もうすこし定着までは時間がかかるだろう。0817_10 信州では、土蔵形式の建物が頑丈で、まだまだかなり残っている。減価償却が終わった建物を再利用する物件としては、蔵は最適なのだと思われる。いかに再生されるのか、時間をかけてみてみたい。できれば、そのうち取材したいところの一つだ。

0817_11 並びに、昨年も訪れたカフェバッハ系の「U」という喫茶店がある。そこでハイチの浅炒り豆を購入する。観光地の出張所などを出して、昨年より手広く展開をはじめているようだ。カウンター奥の棚には、豆を煎り方順に並べる方式で、きれいに整列させていたので、写真を一枚撮らせていただいた。

0817_12 わたしは「回遊者」ということになるのだろうか。渡り鳥のように、夏だけここを訪れる。そして、定番の店にはかならず寄って、買い物をして足跡を残して、またすぐに立ち去るのだ。回遊者が一人ならば、あまり歓迎されないだろう。また、回遊者が一回限りの観光客ならば、これもあまり歓迎されないだろう。けれども、たとえ一年に一回であろうとも、この街には多くの同じような回遊者が存在するし、0817_13 また、毎年かならず寄るならば、年を追う毎に回数は増えていき、累積すれば、ロングテール的需要になるだろう。当分は、かなり継続して、この「回遊者」的消費者を続けたいと考えているのだ。

0817_14 もう一つこの街で必ず寄る店で、「Y」商店がある。店先に井戸水を流していて、覗くとトマトやキュウリと一緒に、ホウヅキが冷たそうな水に浮かんでいた。見た目にも涼しそうな店先なのだが、じつはここのワイン販売は意欲的なのだ。もちろん、品揃えが細かいし、特色をだしているのは毎年のことなのだが、何0817_15 かひとつ眼につく物がかならず用意されている、という点では、広告宣伝の効果を意識した販売を行っていて、商業本来のあり方を心得ていて、好ましい。今年は、ブラッククイーン種という珍しい葡萄から作ったAワインの自ブランド壜が用意されていた。「絶対に、失望させません」と言われてしまうと、やはり買わない訳にはいかないだろう。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。