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2013/06/29

「日常生活の探究」を読む

Photo_2 大学院ゼミを東京文京学習センターで行う。先週、滋賀へ出張に行ったため、今週にゼミを持ってきた。それで、7月の合宿と近くなってしまったため、任意出席としたので、出席者が少なかった。M2の方々はそろそろ個別に原稿を書き始めていて、ゼミでの発表よりも、原稿に集中する季節に移行しつつある。M1の方々は、まだまだ方向性が定まらないので、ゼミナールで議論を積み重ねることが重要だと思われる。

Photo_3 それで、雲行きがすこし怪しかったが、池袋へ出て、副都心線から東横線へはいってしまうと、そのまま横浜の中心部へ向かってしまう。仕方なく、横浜を乗り越して、馬車道駅まで出ることにして、いつもの散歩コースへ入る。Photo_4 この辺は、新しい街である横浜の中でも、明治期からの遺跡が埋もれている地域であり、それが保存しきれなくなっているらしい。駅には、旧横浜銀行の貸金庫のドアなどが、モニュメントとして埋め込まれていた。

日本郵船博物館となりにある、スタジオ「B」へ寄る。まだまだ日は高く登っていたので、ビールよりは軽い飲み物という時間だった。Photo_5 それで、大テーブルでは他の方が仕事をしており、また外のテラステーブルも女性客が長時間占めていたので、丸テーブルのほうへ陣取って、仕事を始める。1時間くらいすると、今日は土曜日のイベントの日だということで、出入りが多くなり始める。そのまま、聴講しても良かったのだが、途中で出なければならないことになるだろうと予想して、それならばということで、始まる前に失礼して、カフェを出る。Photo_6 ここに集まる人びとを観ていると、それぞれ仕事を別々に持っていながら、暇を作りつつ集まっており、緩やかな関係性を大切にしているらしいことがわかる。他者にかかわらない雰囲気を重要だと考えているのだろう。

散歩コースとしては、このまま港の方へ、または赤煉瓦倉庫へでるか、それとも、馬車道方面へ出るか、という選択になる。雨が心配だったこともあって、今日は馬車道方面へ出て、喫茶店「BJ」へ入る。ウィークデイとお昼頃には、このカフェへは満員で入れないが、土曜日の夕方になれば、空くらしい。一番奥の落ち着ける席に座ることが出来た。

Photo_7 一昨日、W大へ行ったときに、O先生から新著『日常生活の探究』をいただいた。この喫茶店で、ケーキを食べながら、この本をじっくりと読ませてもらった。「日常生活」という舞台を中心として、近代以後のわたしたちの生活を分析した本で、たいへんわかりやすく、かつ奥深い分析を行っていて、好著だと思われる。ブログも効果的に使われていて、多様な工夫が目立つ本だ。

Photo_8 売れるかな、とご本人は謙遜なさっていたけれども、現代に不安を抱える若者に受け入れられるに違いないと思う。それで、出版社のS社から、渋谷で出版記念のトークイベントの提案があるということで、わたしにも依頼があった。詳細については、後日お知らせできると思う。

Photo_11 馬車道から伊勢佐木町へ出る途中に、いつも通っていた喫茶店のビルがあったのだが、取り壊されて鳥料理の新しいビルに変わっていた。客が並んでいて、時代が変わっていくのを感じた。伊勢佐木町の松坂屋が無くなって、かなり立つがまだそのイメージは消えない。今度は、東京銀座の松坂屋が閉店するそうで、百貨店文化という19世紀的なものがひとつひとつ消えていく。Photo_10 近代が消えるのは構わないけれども、その後の文化が用意されていないことが残念だ。兆候はかなりあるのだから、それをとらえる眼が用意されていないということだろうか。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。