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2013/05/10

ロサンジェルスで組織をつくるなら

ロサンジェルスという場所は、楽園的であり、楽園であれば組織の柵から抜け出し、個人主義的に生きることが可能な地域かと思っていた。ところが、過去には数々の暴力集団・ギャング組織が闊歩していた地域らしい。

映画「LA.ギャング・ストーリー」を観る。リーダーがいて、如何にしてチームを編成するのか、という視点で観るには、黒澤明「七人の侍」と同様に、たいへん興味深い映画である。面白いリクルートを展開している。

どちらも、リーダーにかなりの部分、スポンサーから権限の委譲を受け、主体的にリクルートを展開することは共通している。この点では、似た者同士という面がある。農民がスポンサーなのか、それとも、警官の本部長がスポンサーなのか、くらいは違っていても、両者ともに事件が解決してしまえば、手のひらを返すように、自分の利益にしてしまう、というところまで似せていて、興味深い。

観るべき点は、仲間同士の信頼関係をどのように保持するのか、という点である。一つには、リーダーとの縦関係で、信頼の保持を図るのだが、それ以外に、横の関係でどのようにして信頼関係を維持できるのか、という点が重要だと思う。一度はバラバラにさせるが、それが統一できる瞬間があって、そこが映画の見せ場なのである。女性問題は、仲間の信頼関係を裂く役割もあり、結びつける役割でもあり、映画の常套手段だ。それから、もう一つは、役割問題ではないか、と思われる。

それで、信頼性の問題で、この映画は興味深い視点を提供している。ふつう、リーダーがチーム編成を行うのだが、たとえば、「七人の侍」では、志村喬演じる長老がひとりひとり吟味して、剣の使い手、槍の手だれなどと決めていく。

ところが、今回の映画では、誰が人選を行うのか、というところが見物なのだ。チームの信頼性は、どのようなところで発揮されるのか。リーダーの意向がそのまま反映される事を通常のチームであれば目指すのだ。つまり、目標に向かって、最前の戦略の取れるチーム編成が行われる。ところが、今回の映画ではそうではないのだ。

この辺が、実話であっても、現代的な解釈がかなり加えられた映画である事を伺わせる。さて、誰がどのような最終的な戦略をもって、チーム編成を行っているのだろうか。詳細は、いつものように、観てのお楽しみなのだ。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。