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2013/02/15

「スターバック」が広げてしまったこと

0214Starbuckとは何か。スターバックスならば、コーヒーを通じて知っているのだが、何か関係があるのだろうか。何やら、地球規模に普遍的な愛を振りまいている、という点では、似ているところがあるものの、本当のところ、Starbuckとは何かということは、残念ながらわからなかった。Starbuckとはその手の種牛の名前だというのは、おそらく表面的な答えとしてはわかるが、しかしそれだけじゃないだろう。

意味が最後までわからないとしても、けれども、世の中には最後までわからない問題が存在するということは、わかるのだ。

現代版カサノヴァじゃないか、 とちょっと言ってみたい気がする。映画「人生、ブラボー(原題はスターバック)」を観る。学生時代に精子を提供して、結果として533人の子供を作り、142人から身元を明かせと、裁判を起こされた男の物語だ。それにしても、古い時代から、今日まで、ほんとうに起こりうる問題だ。

すべての男性がこれだけ精を出したら、今日の少子化問題は生じなかっただろう。だから、この映画は完全に現代社会批判なのだ。でも、なぜ現代社会では、そうはならないのだろうか。そちらの方が不思議なくらいだ。もっとも、頻繁にこのことが起こるならば、自分のそばに、自分に似た人びとが急にあふれることになるだろうし、構造主義的な人間構造がこわれてしまうことになるだろう。

昔読んだ移民の本の中で、次のようなことが書かれていた。移民として労働力商品を呼んだら、来たのは商品ではなく、人間だった。このようなことは、この映画の場合にも言える。スターバックでもあり得ることだ。精子を提供しただけなのに、できた子どもたちからは、父親として名乗り出て欲しいと言われてしまうのだ。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。