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2013/02/10

「東ベルリンの女」のイメージ

0210東ドイツ的ということに、何をみるかには、極めて個人的な部類に属するかもしれない。増してや、わたしのように、東ドイツに行ったことが一回しかないものにとっては、偏向した感想を持っていることは間違いないものの、どのような人でも、このような偏見を避けることができないのであれば、仕方ないのかもしれない。

その昔、東ドイツを旅行していて、教会のある街の広場に出た。写真をとってもらいたいと思い、近くの若い人にお願いしたら、首をすくめてアッサリと断られてしまった。仕事が忙しいのだと言っていた。そうなのか、と思った。迷惑だとか、観光客だから嫌だというわけではなく、要するに、撮りたくないということが良くわかった。

映画「東ベルリンの女(原題はBarbara)」を観た。この主人公バルバラにとっては、理由があって、人から離れ、孤立している。素っ気ない感じが、旅行での経験と似ていたので、思わず微笑んでしまった。広場の人の素っ気なさにも、おそらく理由があったのだと思われる。

この映画へは前から行きたいと思っていた。それで、チネチッタでも一日一回の上映になっていて、来週には終了してしまうらしい。映画のロードショーサイクルが早くなっていて、すぐ観ないと、逃してしまうことになる。夕べになって、珍しく妻が行きたいと言い出したので、予約をして、朝早く出て来たのだった。

妻はいつものように記憶を辿って、田舎道を自転車で走る、生意気で素っ気ない演技のジャンヌ・モローを想いだし、それをしゃべってくるのだった。レトロな東ドイツ的なイメージとポスターの十字架が交錯して、映画への期待が高まるのだった。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。