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2013/01/12

夜の自分と、昼の自分とがループしていたらどうだろうか

0112朝、ホテルを出て、高野川を歩く。この上流のほうでは、川幅が狭いので、飛び石で簡単に渡ることができるのだ。地図で見たときには、高野川にかかっている橋と橋との間隔が大きかったので、かなり大回りしないと、向こう岸へ出ることが出来ないのではないか、と思っていたのだが、こんなショートカットがあるとは思わなかった。0112_2人生にも、ときどき思わぬショートカットが現われるから、世の中は面白い。

まっすぐ突っ切ると下鴨神社の境内に入る。0112_3塀や木々が古さを表している。本殿の脇に、干支に因んだそれぞれの神様が作られている。これだけたくさんの神様が身近にあると、京都の人びとは厄落としだけで日が暮れてしまうのではないかと思われるのだった。

0112_4深々とした神社の森を出て、少し上ったところに、自家焙煎の珈琲店「V」がある。常連客と思われる夫婦連れが何組も新聞を読みながら、朝の珈琲を楽しんでいる。ちょっと家を出たところに、このような街の珈琲店があるというのが、京都らしいところだ。0112_5珈琲の味に、プラスして、サービスの良さ、それも他者の自由を尊重するような顧客同士の配慮が存在するところが、文明を何回もくぐり抜けてきた京都の強みだ。

地下鉄の北大路駅から、京都駅近くの放送大学京都学習センターへ出る。0112_6修士論文の面接審査が午後ずっと続いた。副査のS先生、A先生、N先生、T先生それぞれ一緒に、夕方までかかって終了することができた。この京都キャンパスプラザビルからは、裏道を抜けて、シネコンのあるところまで、すぐなのだ。

0112_7映画の効用には、いくつかあるが、現実と違う世界を描くことができるという効用は、飛び抜けている。世の中には、フィードバックということがあって、そこで相互作用が生じ、二重の関係が生ずることがわかっている。この作用が、リフレクティブに働くと、そこで元に戻るループの関係が見られ、この映画で取り上げられることになった。

0112_8AからBへという新たな関係が生ずることは、創発的に起こることだ。その中でも、ループを形成する関係があるのだ。ところが、時間に関しては、フィードバックが効かない、つまりは時間の不可逆性のために、現実には、過去に戻ったり未来へ飛んだりすることが出来ないことになっている。映画「ルーパー」は、この制約を取り払ったらどうなるか、という物語だ。ふつうのSF映画はあまり好まないが、しかし自分の同一性が崩されたらどうなるか、というような、有りそうな話は好みだ。0112_9話は、かなり込み入っており、時間が錯綜するために、筋を追うだけで手一杯になる。しかし、このような想定が可能かどうか、と考える映画があってもよいだろう。出張の夜の映画の習慣は、今回も守られた。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。