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2012/08/17

今年の猿事情はたいへん厳しいらしい

Photo_18相変わらず、お盆がすぎて、この地域に人がいなくなる頃には、猿の天下がこの地域に出現する。以前にも、ここに書いたことがあるが、このH地域は、昔から有名な猿の居住地だった。猿将軍と呼ばれる勢力ある猿軍が、存在する地域なのだ。

Photo_19今年も人がいなくなる頃を見計らって、監視役がいるかのように、出来する。だいたいは家の前を通るのは、収穫したあとの帰り道らしく、満ち足りた顔して通り過ぎて行く。今日も、隣のベランダで、カップルが愛を囁いていたし、小猿はハシャイで屋根に登って、踊りを踊っているかのようだった。

817いつも感心するのだが、用心深さに関しては一級品で、誰が監視しているのかはわからないが、キュイッという声がすると、猿たちはサッと逃げて行くのだ。個々にそれぞれ別の意志判断を行っているにもかかわらず、進む方向性は間違わない。何らかの記号が発生されていることは間違いないだろう。

824今年の猿事情が厳しいのは、次の点にある。一つは、集団が大きくなりすぎた。そのため、全体の統率がうまくいかなくなっている。そして二つに、集団内の競争が激化しているらしいのだ。いつもは、移動最中に喧嘩を行うことはないだろう。ところが、今年に関しては、感情が高ぶっていて、仲間同士の争いを移動の最中に二、三度見せている。何らかの事情で、仲間同士の争いを激化する理由ができているらしい。

818_4もう一つの事情があるらしい。それは、新たに東京電力が「小水力発電所」を開設した事と無関係ではないと思われる。ちょうど、取水の連なる清流が潰されて、猿たちの飲み水が確保できないことになったことが原因ではないかと、わたしは思っている。

823_3さらに悪いことに、この猿がわの危機感が、里へ出る回数を増やし、それに対しての、里の人間たちが過剰反応を示し始めることになってしまったことが、二重の不幸を生み出してしまったといえよう。ちょうど朝の散歩で、ちょっと上の住宅地を通りかかったところ、最後の猿軍団が通り過ぎるところで、これに対して、自衛団を人間は組織して、空気銃を持って退治しているところだったのだ。さて、どうなることやら。当事者にとっては、死活問題だけれども、空気銃はたぶん空砲で、脅すだけに使われているようだった。それが、ちょっと救いであった。
 

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。