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2012/08/21

露草には儚さもあるが、ずっと続くようなイメージもある

820_25今年の気になる花は、先日ここで言ったとおりなのだが、朝の散歩で気になる、もう一つの花といえば、やはりムラサキツユクサだ。朝だけの特別な花で、目立たないけれども、この青色には魅せられる。

一輪挿しに、この数本がすっと入っていると、本当に清々しい。この花は出し惜しみしないところが、とても好きだ。道沿いのみんなの見えるところに、ずっと連なって、いつもみせてくれるのだし、他の花が到底拒否するような、条件の悪い場所を得意とする。

緑の葉っぱが多くを占めていて、その雑草群のなかで、この青色が絶妙だ。控え目ながら目立っている。この特徴をさらにきわだてせている露草があるらしい。けれども、この配色で、他に調和の可能性があるのだろうか。そんなムラサキツユクサを見てみたいと思っていた。

820_26昨日、M市内へ出た時に、この街に前から藍が育っていることは知っていて、街中の花壇に植わっていたのを見ていた。ところが、この靴屋さんの店先には、その藍と並んで、写真のような大きな花びらの露草があった。

それは、こんな太陽の日差しの中でも、堂々としていて、いつもの露草とはどこかやはり、違っているような気がした。インターネットで調べると、その名前も「青花」という名前で、青い花の代表選手のような、貫禄とまでは言わないけれども、露草が木蔭の雑草というイメージなのに対して、こちらだと明らかに観賞用として通用するような種類だと思った。

店の女主人が「外来種なのよ」と教えてくださったのだが、可憐すぎるというムラサキツユクサに対して、ちょっと大きくて、ちょっと実用的で、ちょっと太陽に強くて、茎から先がちょっと違っているだけで、ロマン的な印象が、現実的な印象に変わるものだな、と思った次第である。

外見は同じである。ところが、イメージはまったく異なるのだ。これは、青花派と露草派に別れるだろうな、と思う。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。