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2012/07/15

論文書きの見果てぬ夢

15朝、展望の良いダイニング・ルームで朝食。宍道湖をぐるっと見回す。島根大学行きのバスへは、近くの県民会館前から乗る。近くに、松江城があり、掘割と遊覧船がある。朝早くから、修学旅行生が歩いていた。城壁も素晴らしい。

15_2島根大学まで歩くことができる距離だったが、この炎天下で、道に迷うことを考えると、やはりバスの方が無難だと思った次第である。そしてというのも憚るのだが、案の定、一本異なるバス停で待っていたらしい。年取った地元の人に、またまた教えられて、事なきを得る。

15_3ゼミが始まってしまうと、問題は、論文の内容ということになるのだが、まじめに言うならば、例によって個人の論文に関することなので、ここに書くことはできないのだが、じつはそうではなく、ゼミで語られることは、ふつうの文章にはならないし、杓子定規にできるものでもないということが、じつは重要なのだ。

15_4論文を書いていていつも気づくのは、何か目標が存在していて、それに向かって書いていると、結論が見えてくるというような論文は、存在しないということだ。ゼミでは、他者のコメントがどのような役割を持っているのかは、論文の性質によっても異なるので、一概にはいうことはできないが、合宿に持ってくるような学生の発表には、こちらから積極的に言いたくなるような論文が数多くあって、コメンター冥利に尽きる思いだ。好奇心を刺激することに長けている。

15_5たぶん、放送大学という生涯学習の試みの最大利点の一つが、このようなところに現れているのだと思われる。それで、このゼミに参加して、上記の意義を見出した人と、つまりは他者の発表を聴いて自分の論文への刺激を見出した人と、参加しなかった人との違いは明らかで、この共通に持つ感覚をどのように言ったら良いかはわからないが、おそらく論文を書いた人たちは、納得して共有しているものと思われる。

15_7コメントを行いたく論文とは、どのようなものであろうか。いつも参加される先生がたに一度尋ねてみたいと思っていて、未だ行ってないのだが、たぶんこれまでに聞いたことがないような、好奇心をそそられる内容で、けれども、まったくこれまでに関心外であったわけではない、琴線に触れるような興味深い論文のことだ。つまりは、誰もが口を挟みたくなるような論文であるということだ。

15_8懇親会は、大学近くの居酒屋で行う。物価が安いので、これでもか、これでもかと、料理が出てくる。この値段で、さらに、飲み放題が付いてくる。これだけの料理を提供するのでは、学生相手の店は楽じゃない。会が終わって、バス停へ向かうが、日曜なのでまだ8時だというのに、最終バスをのがしてしまったらしい。機転の効くゼミ生が、タクシーの相乗りを提案した。

15_9中心部へ戻ると、さすがにまだ開いている喫茶店があり、女性の観光客たちを集めていた。15_10ここに入って、ゼミを振り返り、今後の予定を確認する。

夏の夜も、このような水際は、何となく緩い暑さになるような気がする。15_11堀川に沿って、緩い風が吹いている。今日最後のブレンド・コーヒーとチョコレートケーキを食べて、神々の眠る神社を通って、宿舎へ帰る。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。