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2012/07/19

職業についてこの一学期間考えた

Photo_5W大の演習も早くも、今学期の最終回を迎える。学生に職業人へのインタヴュー集を配って、十数人の職業についてその特性を考えてきた。演習の前半で、わたしが話をしながら、そのインタヴューを紹介する。これに対して、グループ討議をしてもらって、職業ごとの特性を検討してきた。十数の職業を見ていけば、おおよそひとつの全体像が浮かんでくる。その全体像をその学生なりの方法で掴んでもらいたかったのだ。

おおよその目的は達成された。議論は短かったが、残りをW大が設置してある、授業ごとの電子掲示板に全員の学生が発表していくという形式をとって、演習時間と、自宅時間とで2倍考えてもらう演習となった。4年生には、ちょうど就活の時期と重なってしまったので、ちょっときつかったかもしれない。けれども、掲示板を活用して、さらに猶予を設けていて優遇することにしたので、多少はそのキツさが緩和されたと思う。4年生のなかには、お世辞だろうが、就活の前に受講しておけばよかった、と述べている学生もいた。

Photo_6職業を考えるときに、自分の職業や希望する職業についての想像力は働かせる可能性があるが、問題なのは職業というものは、全体社会の中に相当散らばっていて、相対的な位置を考える余裕が存在しないことだ。何らかの接触のある職業分野であれば、ちょっと想像力を効かせることは可能だが、それでもまったく関係ないと思われているような職業との有機的な関係として、自分の職業が存在していることである。

そこで、最後のレポートでは、職業の全体を分類して、自分の位置づけを表し、社会の中での自分の職業上の問題を認識してもらう、という壮大な課題を提出した。普通であれば、このようなレポートの課題を出されたならば、お手上げであるが、演習で14回に渡って、様々な職業を見てきたということが、ここで生かされることになっている。図表を書いてもらうのだが、これもそれぞれの学生の特色が現れるような、工夫をした。

Photo_7さて、今年のレポートは、じっくり型のものになったのだが、どの程度の答えが返ってくるのか、本当のところ楽しみである。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。