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2012/06/07

神田川の上流と下流には思い出がある

Photo神田川には、色々な思い出がある。中学生時代に、吉祥寺に出る用事があって、井之頭公園へ通った。このときには、まだ、神田川がここから流れ出しているという認識はなかった。

Photo_2大学生になって、フォークソングが全盛となり、続いて、叙情的な歌が流行るようになり、「神田川」が出てきた。同棲をして安アパートに暮らすという歌詞で出てくる場所が、何処なのかはよく知らないが、このイメージは、わたしにとっては中野近辺のイメージであって、なかなか東京都の主要河川という認識はなかった。

Photo_3ときどき台風がくると、東京で河川が溢れるということがニュースになったのは、隅田川や江戸川ではなく、神田川であったことが不思議であった。この意味では、神田川は山手にある川であり、江戸時代から治水されていた前者の大きな河川とは異なる概念であった。

Photo_4大学院になった頃には、お茶の水によく出ていたので、聖橋あたりからの神田川、あるいは地下鉄丸の内線からの神田川に親しみを感じていた。映画「珈琲時光」に映った神田川などが印象に残っている。

Photo_6今日は、W大の講義に出るために、大学へ向かったのだが、有楽町線に乗ってしまった。妻が、たまには江戸川橋から歩いて見たら、と言っていたのを思い出した。江戸川橋から、ずっと上流方向を観ると、なるほど見事な桜並木が続いている。そして、右手には、有名な椿山荘があり、その辺の桜は、すでに葉が鬱蒼としていて、想像するしかないのだが、かなり見事な桜の花が咲いていたことを思わせる。

Photo_7この辺の神田川は、幾たびの洪水の経験から、かなり制御されていることを思わせる流れを見せている。それでも、立派な鯉が群れをなしているし、かなり大きな亀も姿を表していて、人間がおりて来ない特権を享受していた。

Photo_8神田川を右に見て、左に進むと、もう鶴巻町に入ってくる。今日は、すでに2時近くになっていたが、W大へ通う以上は、ここのランチを食べないわけにはいかないという、Qというフランス料理の店へ入ることにする。すでに、ランチの時間は最終を迎えていて、客はわたし一人だった。

Photo_9数種類の中から、肉厚の豚肉を新ジャガイモで包み焼きした料理をお願いする。最初に出てきた、じゃがいものスープもなかなか良い。肉料理は、写真のようにかなりのボリュームで、これからの講義の熱量としては十分の栄養を取ることができた。また、肉の周りの包み焼き部分のジャガイモが、細く刻んであって、それが香ばしい外側を作っていた。

W大の講義は、現代の職業を取り上げて、議論するという内容だが、これまで公務員や経営者や、職人などを取り上げてきた。そこで、きょうはこれまでと異なる業種で、自動車工場の「溶接工」を取り上げることにしていた。

これまで「溶接工」をやったことのある学生は、さすがにいなかった。流れ作業のアルバイトに関わった人ぐらいはいるかな、と思ったが、これもこのクラスにはいなかった。

わたし自身は、と問われれば、溶接工として働いたことはないが、幼稚園の帰り道に鉄工所があって、ずっと座って、綺麗な火花を毎日見ていたことがあり、工員からあまり見続けると目によくないよ、と笑いながら注意されたことがあるくらいだ。流れ作業の方は、ソニー全盛期だったので、中学校時代のアルバイトで、テープのプラスチック組立をベルトコンベアに並んでやった。

Photo_10おそらくW大の学生で、溶接工を選択する学生はほとんどいないだろう。けれども、世の中は分業制であるから、溶接工という職業がなければ、社会は成り立たないことは言うまでもない。ここで、実際どのような職業全体の構成になっているかを想像してもらうことは重要であり、また職業に関して、社会的な要請による適職性ということを知ってもらうことは、たいへん良いことだと思っている。グループ学習でまとめてもらった答えでも、この点が強く出てきたので、今日の講義の意義もあったのではないかと思っている。

Photo_11今日は、少しいつもより歩いたので、糖分を補給するために、久しぶりに喫茶店Gに寄る。集団の人たちがちょうど出るところで、満員だった店が空いて、やっと座れた。スイートポテトのケーキと、ブレンドコーヒー。ケーキは温めてあって、その食感は、やはり焼き芋の趣が出ていた。写真では小片に見えるが、食べ始めてみると、結構量があって、十分に横浜まで帰っても、お腹は減らないだろう。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。