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2012/01/07

疲れたときには、ヴィトゲンシュタイン方式で、後に残らないアクション映画が一番良い

Photo_14早朝から、修士論文の面接審査である。四条の宿舎から、京都学習センターのある駅前のキャンパスプラザへ向かう。途中、コンビニへ寄って、今日の審査を終えた後、千葉へ論文を繰り返すためのダンボール箱を調達する。わたしの担当分でも十数冊になるので、全部を送り返すためには、中くらいの程良い箱が必要になる。

学習センターへ着いてみると、わたしの手違いで、昨年度同様に午後だけを予定していたのだった。けれども、明らかに今回は審査の数が多いので、午前中から部屋の予約を申し込んで置かなければならなかったのだ。学習センターの職員の方が、気を回してくださって、会議室を手配してくださっていた。胸を撫で下ろしたのだった。お土産に横浜のお茶菓子を持って行っておいて、良かったな。

面接審査それ自体は、体力の要求される、長時間労働のように見えてしまうが、わたしは労力以外に感ずることのできることがあって、これまで審査の最中に退屈したことがない。もちろん、当たり前のことだが。その理由は、論文の成長というものが読み取れるからである。当初の論文と、完成した論文を比較すると歴然とした違いがわかる。とくに、書き始めてから、グンと伸びる論文というのがあって、これは観る間に間に、磨かれて違ってくるのだ。この変調は音楽で言えば、変奏曲の如くで、変わっていく必然性が読み取れる場合は、かなり頭の中の思考実験としては、楽しめる過程である。

もしかすると、書いている学生本人よりも、こちらが没入することがある。今回しかできないと思われるが、論文を書き始めてからのメールのやり取りで、これまでの最高記録を更新した。一人に関して、都合25回。双方で50回以上のメールのやり取りを行った事態が起こったのだ。通常は、こちらも印刷教材の作成を抱えているので、これほどのことはできない。したがって、来年度以降はもう行われないと思われるので、今回が最後のことである。

Photo_15どのように記述が変化していくのか、手に取るようにわかるので、こちらの道しるべの出し方にも工夫の余地があり、楽しんで行うことができる。内容も、日本の経済政策から、南太平洋の小国の政策まで、さらにはゲーム論から費用便益分析まで多彩なメニューが並ぶ。審査は発表の時間を区切って行われるのだが、やはり面白い論文では先生方が話し込んでしまって、なかなか時間通りには終わらない。今回も大幅に時間を超過して、夕方から宵闇に変わる頃、ようやく終了した。

Photo_17京都駅の向こう側には、ショピングセンターができているので、そこで食事をして、いつものように出張映画に勇んで、出かけた次第である。このようなときには、ヴィトゲンシュタイン方式で観るのが良い。映画の種類も、後に残らないアクション映画が一番良い。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。