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2011/12/31

健康診断の結果が、大晦日の食事を支配した

Photo先日おこなった健康診断の結果が出てきた。一年の総決算としては、きわめて妥当な話題ではないだろうか。赤血球が少ないそうだ。足りないとどうなるのか、ということはまだ調べてないが、少なくてもそれは血液の中心となるもの、つまり身体の熱源であることはわかる。最近どうも意気が上がらないという、生理的な理由がわかった気がした。簡単にいえば、生物学的に、元気がないということだ。一時的に、食事が草食になっているのだと思われる。

じつは、毎年恒例となっている、大晦日の仕事が今年も行わなければならなくなって、幕張の研究室へ出る。いつも不思議に思うのだが、大晦日にもかかわらず、かならず誰か先生がいらっしゃっていて、ざわざわと話し声が通り過ぎていく。いったい誰が仕事しているのだろうか。午前からはじめて、午後になって、ようやく仕事を納めて、1月4日締め切りで送らなければならない仕事を箱に閉じ込め、封をした。完了だ。

Photo_2締め切りに間に合ったことを喜び、それに大晦日だからというので、祝杯だといきたいところだが、赤血球のことが頭を過ぎり、これを増やすべく、そして元気をつけるために、ひとまず昼ごはんに繰り出す。ところが、大晦日である。いつも行くH中華料理店がお休みだった。そこで、並びにあるステーキK屋さんへ入る。血も滴るようなパウンド肉に食らいつきたかったのだが、ところがやはり、近年の調子を反映して、食欲のほうは150グラムを頼むのがやっとであった。

この店はいつも人気がある。ふつうは、近くのサラリーマンが店を占めているのだが、今日は家族連れが多い。放送大学の先生方や職員の方々にも、若い世代を中心に支持されている。なぜサラリーマンばかりか、家族連れにも、あまねく人気があるのかといえば、それは常々思っていたのだが、今日改めて観察してみると、やはりバラエティに富んでいるからではないかと思う。

Photo_4ランチの基本メニューは、スープとサラダ、メインがステーキ肉で、デザートに果物やヨーグルト、さらに飲み物が付く。これだけならば、ふつうのランチの店と同じだが、それぞれ付加的なものが付いている。おまけ付きということに弱いのは、若さの象徴かもしれないし、人間の弱みなのだと言ってもいいかもしれない。たとえば、スープにはステーキ屋さんだけあって、肉の塊がたっぷりだし、サラダは食べ放題でごはんもほぼ食べ放題だ。

そして、何よりもこの齢になって、肉の多さにもめげず、この多様性にあこがれているのは、もちろん半分は疑いつつも、ちょっと慎み深くいうならば、わたし自身が精神的に若いのではないかとも思う。多様性を象徴していると思われるものに、ここのおまけの中に、みんなのお目当てのものがあるのだ。それは、このダイエットの時代に、それに大幅に反している食べ物であって、おそらく女性たちが、そしてこのわたしがこの店に来る理由の多くを占めているものがあるのだ。

Photo_3大袈裟な言い方になってしまったが、この写真の生クリームのワッフルを見ていただければわかると思う。じつはこの写真のワッフルは、二台あるワッフル焼き器のもう一台を使っていた高校生のものだ。見栄えが良いのでお借りした。すこし恥ずかしい言い方になってしまったが、美味しいもちもちワッフルを焼いていると、みんながワッフル好きに見えてきてしまうのだ。

さて、ステーキ摂取までは、赤血球を増やしたことは間違いないが、どうもこのワッフルで相殺されたのではないだろうかとも思うが、いまさら手遅れだ。世の中は、良いこともあれば悪いこともあるということで、今年も暮れていったのだ。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。