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2011/09/26

まだまだ旅は終わらない

09252部屋に薄明かりが差し込んできて、街に朝日が差し始めた。今朝の人通りはまばらで、人声もあまり聞こえない。向かいのアカデミア美術館の壁が、陽を受けて紅くなってきた。

0925旅はまだまだ終わらない。そろそろアリベデルチと呼びかけられる回数がふえてきたのだが、旅特有のハードルがいくつか待ち構えていた。まず最初に、宿をチェックアウトしようとしたら、宿代とは全くべつに、ヴェネチアの都市税というのを、現金支払いで求められた。この8月に導入されたばかりだとのことだ。

0922金額は大したことはないので、すぐ支払ったのだが、じつはこの現金は、空港までの船賃として残して置いたものであった。宿代はカードで支払うから問題はないが、宿の人に確かめると、船の中での支払いだから、たぶん現金支払いだとのことだった。

09252_2こんなことであれば、お土産などをカードで支払って、現金を温存しておくべきであったと思ったが、後の祭りだ。結局、船をひとつ遅らせて、銀行に走ることになった。朝早かったので、両替は、まだ開いていない。カードで現金を引き出すしか方法はなかった。朝のザッテレ海岸沿いは、気持ちの良いランニングコースになっていて、海からの清々しい風が吹いている。グランデに入ることのできない、大きな客船も、こちらへはゆうゆうと入ってきている。

09252_3昨日、ここを歩いていて、海沿いに銀行が二、三軒あるのを記憶しているのが幸いした。日本にいても利用しないような、カードローンをこのようなところで使うことになるとは思わなかった。自動支払機も英語表示に変わるので、すぐに現金を手にすることができた。「ベニスの商人」ではないけれど、どんな時にお金が必要になり、そこに思いもかけない金貸シャイロックが現れるのか、予想がつかないものだ。日本へ帰って、肉一ポンドを要求されないようにと祈った。

0925_3無事、次の船に乗ることができたのだが、次に起こった問題は、この船が空港まで1時間だとガイドブックに書いてあるにもかかわらず、じつは1時間40分もかかってしまったことだ。もちろん、船に乗った醍醐味は十分堪能して、海からしか眺めることのできない風景もたっぷり観ることができたのは、感謝している。0925_4造船所や、海軍などもあったし、ムラノ島の風景も海からの眺めることができた。さらに、海の高速道路とみんなに呼ばれる、杭を打ったラグーナの道も観ることができた。

Photo_4船着場での標識に徒歩7分と表示されていたのをみたときには、まだ30分余裕があった。けれども、空港に入った時にはさすがに、これはマズイと思い出したのだ。カウンターへ行くと、すでに終わりました、ととうとう言われてしまった。

係りの人に待機していただいて、電話連絡の上、緊急の入り口から入って、どうにかセーフであった。窓口の方が、 国内線と国際線も含めて 必死に手続きをしてくださったのだ。荷物も、最後の運搬にどうやら間に合ったらしい。じつは、わたしたちのすぐあとに、同じ便の客がもう一組いて、自分のことは棚に挙げつつ、上には上があるものだと思った次第である。

帰りの飛行機は、結局2時間遅れ、と言っていたのだが、さらにずいぶん遅れが出た。もちろん、ローマで乗り換えたので、その後の遅れであって、わたしたちのせいではない。機内では、映画を観たのだが、さらにミラノとヴェネチアを振り返る十分な時間があった。とりわけ、手元に残った美術館や博物館の入場券と、交通の切符にはカラフルなものが多く、記憶を呼び戻す効果がある。以下で、記念のために、列挙しておきたい。

フォルツア城の入場券Photo_6

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。