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2011/08/13

コミュニティの人間関係

午前中、1冊の本を読んでまとめるつもりであったが、前半で大方のすじが見えてしまった。そこで、あとは整理に当てることにした。

Photo_2 行動というものの性格は、途中で、このように方針がかわる。そこで、立ち止まって考えている暇のないときには、行動はとてつもなくわからないほうへ向かってしまうようなきがする。今読んでいるマキャベリを主人公とする小説は、絶えず知略に長けていても状況に翻弄される主人公の有様が描かれていて、飽きることがない。(『昔も今も』ちくま文庫)

Photo 午後からは、墓参りに出かける。いつものコミュニティバスに乗って、街の中心地にあるT寺へ向かう。途中歩いて、移動するところがあるのだが、急に晴れ天気になってしまい、太陽の日差しが厳しい。何台もの車が追い抜いて、寺に吸い込まれていく。みんな若い世代の人々で、子供連れも目立つ。先日、親戚のTさん宅に寄ったときに、すでに草刈りをしていただいたとのことで、墓周りはたいへんきれいだ。一年間の非礼をお詫びして、背の高い墓にお参りする。

Photo_3 今回は、母と娘を連れてきたのだが、わたしが諏訪で墓に迷ったように、娘も自分の家の墓がわからないようだった。これを不信心と呼ぶか、地理音痴と呼ぶのかは、本人の選択に任せたい。お世話になっているT家の墓にも線香を供える。

Photo_4 もうひとつ、近くの菩提寺に寄って、こちらも挨拶を済ませて、来年の法事の相談をお願いすることにする。日頃の不義理が祟って、という年齢になったのを感じた次第であるが、一年に一回であっても、緩い習慣として持続することが重要であることがわかる。

D寺の角を曲がって、大通りにすこし向かったところに、昨年気がついたのだが、新しい喫茶店が出来た。昨年はちょうど店が定休日だったので入ることが出来なかったのであるが、今日は品書きも外に出て、本日のコーヒーとしてドミニカをあげていた。このO市では珍しい豆を商っているなと思って、入ることにした。

Photo_5 入ってみると、店の窓際に、東京南千住のカフェBで見た焙煎機が鎮座している。しかも、パナマのゲイシャ種をメインメニューに出している。もしや、と思って聞いてみると、やはりそうだった。わたしが「社会の中の芸術」で取材させていただいたTさんのところに、3,4年ほど前に、夫婦で弟子入りして、免許皆伝のもとにここに店を開いたのだそうだ。

T氏のインタビューのときに、全国に弟子たちが散っていて、100名を超えると仰っていた。その一人にお目にかかったことになる。タップリとしたカップに、Bでも味わったコーヒーを飲んだ。Photo_6おそらく、この店はO市でもこの味で、妥当な位置を確立していることだろう。この街自体は、衰退期に入って久しいが、県外から新しい血を取り入れながら、多様な方向性を目指さざるを得ないのだと思われる。

近くには、Aという蔵があり、以前は酒屋の倉庫だった。そこを改造して、創作家たちが活動拠点にしている。これらの多様な結びつきが上手く作用すれば、社会関係資本を蓄積していくことになるだろう。Photo_7 コーヒー文化の緩い関係と、地域文化の強い関係との新たな融合方向に期待したい。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。