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2011/08/15

風味のある蕎麦

Photo 秋桜の満開は今年の猛暑のせいなのか、遅れている。まだ、花の群生が見られないのだ。その代わりというのか替わってというのか、増えたのは、ソバ畑だ。二毛作なので、秋そばの花はまだ付けていないのだが、白い花が一斉につける頃は壮観だと思われる。Photo_3これはたぶん、NHKドラマ「おひさま」効果なのだと思われる。親戚のT家情報によると、大町でロケが行われたそうだ。そのロケが行われたソバ畑の隣に、やはり広大な菜の花畑があって、こちらも昨年ロケの対象になったほど黄色が素晴らしいということで、今年も見に行こうと考えていたら、鹿に食われて全滅したのだそうだ。

Photo_4近年の都会における「ソバ・ブーム」は、このような帰結を持っている。この田舎街のなかにも、ソバ屋さんよりもむしろ粉屋さんが目立つのも、都会の影響が作用しているのかもしれない。

と考えていたら、T叔父さんがいらっしゃって、親戚から手打ちのソバをいただいたからと言って、昼時間にちょうど間に合うように、半生ながら出来たてに近いソバを届けてくださった。さっそく湯掻いていただく。 Photo_5この鼻に抜けて行く風味は、やはりこの地に来ないと味わえない。それは幻想だと言われようとも、もし地域の固有性というものがあるとすれば、真っ先に「ソバの風味」と答えたい。ツユも美味しかったので、ソバ湯と混ぜて何杯も飲んだ。

Photo_6 そのほかに、今夏美味しかったもの。ソバと一緒にいただいたササゲは、味噌和えにすると、見かけよりずっとやわらかくなっているのがわかる。きゅきゅという食感を楽しむことができた。Photo_7 ミニトマトは、色も一緒に楽しめる。もちろん、味も素晴らしかった。

Photo_8 暑かったせいか、モモも期待させる味だった。残念だったのは、滞在期間が短くて、十分に熟れるのを待てなかったことだ。Photo_9 毎日一個食べるごとに甘みが増していくことはわかったのだが、ほんとうに甘くなる前に、当地を離れなければならなかったのは、返す返す残念だった。

Photo_10 稲と栗は豊作を予感させた。季節に至らずに、十分稲穂が垂れるところまでには至らなかった。しかし、今夏の暑さでは、育ちが悪いわけはなかろう。栗もたわわに成り始めていた。Photo_11 先日の栗ご飯に入っていたのは、小布施の栗だが、当地の栗もにわかに成長を始めているから、今年はきっと豊作に違いないだろう。

Photo_12 どんぐりも熟すのを待たずに、木から落ちてきていた。それほど、熟していることをアピールしたいのだろうか。Photo_13 野に実った山葡萄も、葡萄酒にしたら、さぞ美味しかろうにと、想像されたが、その種のものかどうかは確証がなかった。

農協の販売所に出ていた、茗荷は新鮮さが売りだった。仕事が終わったあと、固い木綿豆腐にまぶして、口に入れ、清酒の冷酒を一杯飲むと、窓から忍び込む冷気も気にならなくなるほど、身体が解けるのを感じた。Photo_14 同様に、農協から購入したかぼちゃは、片手にひょいと乗って余りあるほど小さな実だったが、切ってみると、肉厚で甘くとろける味だった。Photo_15 スープにした、かぼちゃも美味しかった。

街に出たとき、酒屋の前のたらいの中に、きゅうりやトマトが無造作に入れてあって、十分に冷えていた。子どものころに、味噌や塩を持ってきたりして、縁側でかぶりついたことを思い出した。Photo_16 思い出しついでに。それにつけても、T家の大きな梅漬けは、程よい甘みと、柑橘系の酸味が効いていて、夏には最適な食べ物だ。夢にまで出てくる味というのがあるのだ。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。