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2011/08/04

大根おろしと卵焼き

W大での講義も今期最終を迎えた。今年は震災の影響で5月始まりだった。それで心理的に長く感ずるのではないかと思っていたのだが、始まって見るとそんなことはなく、むしろまだ学生たちの名前を覚え切らない状態で、もう少し時間があれば、討論も自在にできたのでは、と思われるくらい短かった。

終わって見ると、12位の職業を取り上げて、全部についてのインタヴューに当たって、単に教室内だけの、講義だけのものからは抜け出すことができ、これだけバラエティある職業を取り上げることができて、思った以上の成果だと思われる。

一回一回はそれほどインパクトはなくても、10以上の職業を集めて見ると、多様かつ共通点を持った性質が明らかになった。

なぜ職業では合う合わないということが存在し、また社会に合う合わないという職業が存在するのだろうか。という、すこし野心的な視点からせめてみたのだが、それが良かったのだと思われる。最後の討論も、良い観点が出ていて、グループごとの特色が十分発揮できていたと思われる。

現代の学生にとって、職業というテーマはたいへん重要であり、一年後二年後にどうなるかということよりも、むしろ現在の学生が就職ということに目を奪われているという現実に驚かされたのだ。職業というのは、当たり前のことだが、一生涯に関わることであり、長期で、かつ全体的な構成を問題にすべき問題であることを忘れさせようとしているかのような状況が問題なのである。

時間が終わってから、一人の学生が教壇まで来て、雑談をしていった。それで、高校の後輩であることがわかった。ひとりひとり話すと、ここの学生とは意外な共通点があるかもしれない、と以前から感じていた。ひとつはこれだったのかもしれない。

Photo_12演習が終わると、今日は最後なので、O先生が良いところへに連れて行ってくださるとのことで、以前からお話を伺っていた。蕎麦屋のI店であった。Photo_13確かに旨いものが次から次から出て来て、それも奇を衒ったものではなく、「蕎麦屋でお酒」の江戸的伝統に即した料理が目白押しだった。

Photo_14「枝豆」もシャキシャキした新鮮なもので、次の「田楽」がまた良かった。タレは濃厚な味でいくつもの味が複合された秘伝のタレという趣きだ。「卵焼き」はO先生の定番らしく、大根おろしをかけて、たっぷりと量があった。Photo_15魚は「若鮎の天ぷら」で、肉は「鴨のあみ焼き」。一通り食べると、お腹が一杯になってしまった。

Photo_16O先生は、アルコールは駄目で、彼のブログをみてもこの一年間ぐらいは飲んだという記録はない。だから、全然飲まないものと思っていたが、決してそうではないらしい。今日は、ビールを一杯付き合って下さった。

Photo_19このような店が育つのは、W大というものの魅力と言えよう。大学というところは本来、文化複合体的なものであって、近くに伝統的な味を保持していることが重要なのである。このような店をキチンと維持していることが、文化としての大学に相応しいと言えよう。

Photo_17O先生、御馳走様でした。そのあとは、当然のように、喫茶店Gでケーキとコーヒー。O先生はチーズケーキで、わたしはチョコレートケーキ。それぞれ紅茶とコーヒーだ。こちらは明日から信州で、すでに夏休みモードに入りつつあったが、今週末W大はオープンキャンパスで、まだまだ仕事が続くらしい。


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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。