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2010/02/14

山手線のバレンタインデー

JR新橋駅を山手線に乗って通りかかると、駅前の、有名な蒸気機関車広場がビルとビルの間に広がっていて、それを背景にして、若い男女がホームに立っていた。

休日でホームには人影もまばらで、このカップルの男性のほうは欧米系の外国人であり、女性は20代後半の日本人で、何かを訴えかけているようだった。よく見ると、目には涙が浮かんでいて、まるでドラマを観ているかのようなシーンだった。

そういえば、今日はバレンタインデーなのだが、このシーンはすでにチョコレートを贈った後の話だろうか。昔、友部正人の唄で、「中央線よ 空を飛んで あの娘の胸に突き刺され!」というフレーズがあり、思い出してしまった。現代日本では、このような劇的なシーンを作り出すのは、女性なのかもしれない、ということを感じたしだいである。

ホームで電車に乗る瞬間と言うのは、何か重要なことを言うきっかけになるのかもしれない。もっとも、わたしの経験からすれば、切羽詰って言うのは、いままで何事もうまくいったためしがない。だからこそ、ホームでの涙、ということになるのであろう。

首都圏を通過する生活を続けていて気のつくことは、女性の勤め人が多くなったことだ。役割が交錯してきていることは間違いないだろう。役割と言っても、路上のことであるから、日常のことに過ぎないのだが、やはり気になりだすと仕方が無い。新橋の場面は、バレンタインデーの数ある1シーンに過ぎないが、その背景にある世相の変化を感じさせる。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。