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2010/01/07

ジェットコースター的な生活

ジェットコースター的な生活ということは、日常一般に生ずるものではないことは承知していても、一年のなかで、必ず忙しさが勝り、複数のコースが同期反復してしまうことがどうしても起こってきてしまうのが、現代の特徴だ。

このようなときに、現実を受け入れざるをえないようなことになってしまう。時間は過酷で、待ってくれないし、過ぎることのみを法則としていて、それ以外の法則や論理をなかなか受け付けてくれない。

夕べ寝るのが遅かったので、今日は長い一日になることを覚悟した。朝4時に一度寝たのだが、眠りにつくやいなや7時には、もう眼が覚めてしまった。家族からは、3分で眠りに落ちる人という異名を付けられており、それを守っているものにとっては、珍しいことである。

10時からは、定刻どおりラジオ収録が行われた。前回はAスタジオで、かなり冷えていたのだが、今回はこじんまりしたBスタジオだ。放送大学のなかでも、好きな場所のひとつだ。

金魚鉢と呼ばれているラジオスタジオだが、たぶんその語源となったのは、調整室とスタジオを隔てるガラス窓があるからだろう。数ミリの厚いガラスが3枚も埋め込まれている。さらに、今日気づいたことに、その3枚が微妙に傾きを持っている。これで、ガラス窓が光らない仕組みになっているのだ。改めて眺めてみると、複雑な構造を持っている。忙しいときほど、このような些細なことに眼がいくという悪い癖を持っているのだ。

順調に進んだことを感謝しつつ、羽田空港へ駆けつける。長崎へ出張が入っていたのだ。途中、寄り道をする必要が出来たので、結局19時の航空機になってしまったのだが、利用することになっていた飛行機が落雷のため、使えなくなり、そのため、30分以上遅れての出発となった。

Milstone せっかく、長崎へ行くからには、美味しい卓袱料理を食べたかったのだが、あまりに遅い到着になってしまったので、断念する。そのかわりに、港町特有のJazz喫茶を探すことにする。宿の近くの運河沿いに2軒ほど見つけたので、その中でも老舗の店へ入ることとする。

こんなに遅くなって、知らない町で狭い階段を登っていくのには、勇気がいる。そして、もしかしたら、4階へ通り過ぎてしまうかもしれないような、コーナーを振り返ると、「マイルストーン」があった。

扉を思い切って開けてしまえば、懐かしい開放的な空間が開けてくる。なんと今日は客が一人もいないのだ。運河に向かって広く臨む窓は、今日午前中にみたガラス窓より一回り大きな一枚板のガラスがはめ込まれていて、贅沢な気分だ。ここから眺めれば、世界中が一望のもとに収めることができそうだ。

Photo_2 テーブルと椅子は相当年季が入っている。真ん中にピアノが置いてあり、バックヤードにも席がかなりたくさん設けられていて、もし一杯になったら、迫力あるライブ演奏も圧倒する客が入りそうである。今日は、想像だけだが。

さて、さらに輪をかけて、年季の入ったご主人が、芋焼酎に凝っているらしい。わたしはあまり詳しくはないが、ことしは地域性をテーマにワインを追ったので、その伝えで、焼酎にも地域性があるのだろうと、いくつかを推薦してもらった。有名な「魔王」や、地域性のある「六代目百合」などをしたたか飲ませていただいた。

明日の出張の予習を行うために行ったのだが、それは1時間ぐらいで終わってしまい、いろいろと新しい発見もできた。それも、良い音楽と、酒のおかげだったろうと思う。収録の緊張感をほぐして、次の仕事へ転換を図るには、やはりアルコールは効用があるのではないか、と思ったしだいである。

それにしても、このような時間が用意されているとは思わなかった。K先生との雑談の中で、ひとりで飲むのは楽しいですよ、と先日おっしゃっていたのを思い出した。そして、それを実感したしだいである。今日は、収録で十分仕事をしたのだから、それを沈静化するのは必要ではないかとも思った。

帰り道は単純だったので、すぐに宿舎に戻ることが出来たが、部屋に戻ってからの記憶がないのは、かなり飲んだ証拠かもしれない。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。