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2009/12/18

広島から仙台へ

羽田から広島を経由して、仙台出張という珍しいコースを辿った。朝5時起床だったのだが、震度4の伊豆地震で目が覚めた。それから、広島に着くと、車たちが雪の帽子を被っている。天変地異の中の移動となった。広島は天気晴朗なれど、風強し。

Photo_8 卒業研究の審査が目的だった。地元の先生の協力を得て、社会人の方々が卒業論文を書くという習慣は、たいへん良い制度だと考えている。今回の論文も、生活に根ざした放送大学らしい論文で、自分の見解を十分入れている。現実をきちんと捉えていることと、問題意識が具体的だったことが、評価できるものだった。放送大学の卒業研究制度は、地元の先生方との共同作業という面を持っていて、今回も広島大学のS先生にたいへんお世話になった。丁寧な指導が行われたことが良くわかる内容だった。

Photo_9 広島から仙台への移動時間は、2時間もかからなかった。乗る前に見えた飛行機は、ご覧のような小ささだったので、すこしびびっていた。けれども、飛び立った後は安定していて、しかも速かった。

これだけの移動時間ならば、仙台のひとは、わざわざ東京を経由する必要はない。地方間を結ぶメリットは十分あるといえよう。そんな時代になったのだろうか。それにしても、仙台空港の設備は立派だ。鉄道まで乗り入れている。余計な心配だと言われそうだが、将来運営に人件費がかかりすぎることが無ければよいが。

仙台に着いて、一年に1回はどうしても食べたくなる牛タン定食を三越裏の稲荷小路へ食べに行く。ねぎのスープがこの寒さのなかで、美味しいのだ。隣に座った人たちが何を注文するのかも楽しみで、今回のカップルは追加で、「ハラミ」を追加していた。すこしメタボ系の方がただったので、人事なれど心配してしまった。みんな酒も飲まずに、食べ続けている。

いつも不思議に思うのは、なぜ仙台で牛タンなのだろうか、そしてカキの産地に近いのに、カキ鍋がないのはなぜだろうか、ということだ。

飛行機が遅れたせいで、このあと喫茶店の「ギャルソン」へ行こうと考えていたのだが駄目になった。東京で原稿作成が忙しくて見逃してしまっていた映画「パイレーツ・ロック」を駅前のチネ・ラヴィータでみる。

1966年に英国のロック専門局が海上から海賊放送していたときの物語だ。「カポーティ」のフィリップ・シーモア・ホフマンが主演しているのも見ものだ。中心テーマは、自由と規制というまともな内容だが、そこは英国人特有のユーモアあふれる場面展開を見せて、とても楽しかった。F○○Kという言葉が初めて放送されたという名誉ある放送局なのだそうだ。事故が起こって流れたことにストーリーではしているが、さてどうだか。自由と規制のぎりぎりのテーマとしては、たいへん面白い話だった。

1960年代の音楽がたくさん出てきていた。映画の主人公の女友達がマリアンヌという名前ということになっていて、何故かここでレナード・コーエンの「So Long, Marianne」が流れてくるのだ。

妻と結婚したときに、荷物のなかにこのレコードがあり、異文化としてわが部屋へ入ってきた。何回と無く聞いたことを思い出した。1960年代の音楽など思い出すこともないと思っていたのだが、それは間違いで、無意識のうちに思わず口ずさんでしまう歌を、まだまだ記憶しているらしい。歳のせいか、昔を思い出すことが楽しくなりつつあるのだ

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。