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2009/08/14

ウサギ派宣言

田舎に滞在して、5日目にして、雨の降らない一日がようやく巡ってきた。自然の気持ちは測ることができない。青空からの木漏れ日がまぶしい。周りの家々からも、ここまで篭もってきた人びとがそとに出てきた。みんな活動的な人びとなので、掃除をしたり不要物を処分したりしている。

働き者だな、と感心してみていると、湿った枯葉に無理矢理火をつけて、さらに不用品を燃やし始めた。枯葉の燃える匂いは好きだ。周りの空気を燻蒸して、殺菌してくれる気分になる。けれども、不用品のなかにプラスチックが混じっていたらしく、だいぶ離れているにもかかわらず、こちらにも漂ってきてしまった。

頑張ってみたけれども、この異臭にはついていけない。自然の浄化作用も、ここまでは面倒を見てくれない。悪いことに、この土地のおおらかさなのか、火をつけっぱなしにして、その家の人たちは買い物に出てしまった。困ったものである。

仕事が一段落したので、昨年お世話になったOさんのところへ出かける。ログハウスから突き出た大きなベランダで、近所の方と将棋をしていた。

いろいろと雑談をしていくうちに、Oさんの奥さんがペットでウサギを飼っていたという話になって、思わず興味を持ってしまった。家のなかで、十分放し飼いができるそうである。モコモコ感があって、飼いやすい動物なのだそうだ。写真をみると、たしかに可愛い。

ウサギを飼うと聞いて、昔のことを思い出した。小学校5年生のときに、学校のどのクラスに動物小屋の飼育を任せるのかで、生徒会で獲得合戦を行った。1年間面倒を見ることになって、キャベツやにんじんを調達したことを思い出した。

そのときのイメージでは、ウサギというものは小屋で飼うことはあっても、到底いっしょの部屋でペットとして暮らせるようなイメージではなかった。けれども、話を聞いていると、適度に飛び跳ねるし、寝ていると擦り寄って一緒に眠るし、そして何よりも犬や猫のように主人に媚びないところがたいへん良いそうだ。

都会では、以前にも注目したように、ペットについては犬派と、猫派に別れるのが通常である。ほんの物心がつくかつかないときに、犬を飼い、さらに実家で猫を飼っていた。だから、両方とも飼った覚えがあるので、感覚はわかる。それで中学時代から大学時代に、猫を飼ったので、一応猫派ということにしている。

けれども、Oさんがいうには、どうもわたしには、ウサギが似合うのはないかと勧められてしまった。ほおって置いても、家のなかでモコモコと勝手に過ごすので、あまり手がかからないというのが推薦の理由だそうだ。

もちろん、ウサギを飼うことのデメリットもいくつかあって、家の中のものを無暗に噛むのだそうだ。ヤギのように、本までは噛んでしまうことはないかもしれないが、Oさんはカシミヤの毛布をやられてしまったそうだ。それから、意外にショックに弱いというのも難点だ。だから、家を留守にする人には、ちょっと向かないらしい。

だから、ウサギ派だ、と名乗ることにして、当分犬派や猫派に対抗しようと思うが、これはジョーク程度に言うことにして、ほんとうのところは実現しそうにないのがまったく残念なのである。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。