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2009/08/18

シャボン玉飛んだ

Photo 今年の夏には、仕事の山に切れがなく、次から次へと、片付けても片付けても、山の高さは低くならないし、ずっと遥か遠くまで続いているのだ。

それで、散歩の時間も削って肩こりを揉み解し、軟膏を貼るのに余念がなく、ついに、2,3分でいける川にも、行ってなかった。それで日も少なくなってきたので、気分転換にきょうは思い切って、外へ出ることにした。

Photo_2 そんなときには、何かが起こるのだ。隣のうちの裏口付近に、ミツバチが巣をつくり、数万匹がいっせいに飛び立った。道を整備するために、ブルドーザーが唸りをあげたのに反応したのだと思われる。よく漫画で、蜂に襲われる場面があるが、それとは印象がだいぶ違う。数万匹がいっせいに空気の中を飛行するのも、かなり壮観だ。まとまって襲う感じではなく、ブラウン運動のように、空中を乱れて飛んでいる、という感じだ。

Photo_3 林を抜け、宿屋街を通り過ぎると、もうそこは大きな川が流れている。今年は、雨のせいか、水量が豊富で、たっぷりとしている。

この透明な感じの水は、白い花崗岩の川原風景にぴったりだ。この秩序に嫉妬したのか、娘が石を投げ入れ始めた。小学生のときにも同じことをここで行ったような既視感覚に襲われた。けれども、そんなことにはお構いなしに、水流は激しくうねりを続けている。

Photo_4 この水の秩序に似合うのはシャボン玉の無秩序だ、という娘の発想にはついていけないが、川を渡っていくシャボンの群れには、爽快感があった。昔の手作りのシャボン玉は、石鹸が悪かったせいか、こんなに大きな群れにはなら2 なかった。そこで、シャボン玉に粘り気を出すために、いろいろのものをいれた。当時バイオリンの弓用に使っていた松脂が最適だった。それを削っていれた。

Photo_5 大きなシャボン玉、小さなシャボン玉、意のままに吹くことができた。風も重要な要素で、むしろ風を感じるためにシャボン玉を吹いたこともあった。川には、横に渡る風がいつも吹いている。川が風を吹き寄せるのか、風を吹き出すのか。

Photo_6 帰り道には、残念ながら喫茶店はない。たとえ在ったとしても、財布を忘れてしまったから、最後のコーヒーは飲むことはできない。

Photo_7 田圃には、靄がただよっていて、今年の天気を表している。稲穂がそろそろ重みを増してき て、頭をたれる季節が間近なことを示していた。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。