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2009/08/23

音楽が繋ぐもの

音楽が人びとをつなぐ、というのであれば、これはどうか。と言って、妻が壁の上まで積み上げたビデオのなかから、取り出してくれたのは、フランス映画の「コーラス」(2004)であった。

昨日の「キャデラック・レコード」の場合には、夫婦、友人、愛人などの親密な関係が音楽を媒介として結ばれることになるのだが、「コーラス」の場合には、師弟関係が結ばれるところが、すこし違う。最終的には、どのようにして関係が成り立つにいたったのかが、綿密に描かれている。途中に生ずる数々の誤解や邪魔を乗り越えていくドラマである。

けれども、音楽を求心力としている点では、同じだ。混沌から秩序へ、周辺から中心へと描かれている。

ただ、「コーラス」の場合には、求心力と同時に、これを引き立たせるために、遠心力の配役も準備されている。このところが、周到さを感じさせる。「天使の声」をもつ子供に対して、バリトンの子で、泥棒の濡れ衣を着せられ、最後は放火をして、完全に合唱団のサークルの外へ出て行ってしまう「不良」を登場させているのだ。

それじゃあ、ほんとうのところ、音楽はどのようにして登場人物を結んでいったのだろうか。ここが一番興味深いところなのだが、これ以上は、観てのお楽しみということにしておきたい。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。