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2009/07/06

言葉にならない現実

ロケが続いている。今日は、先日の有田での今右衛門窯でのロケに、もうひとつ加えたいインタヴューがあって、今右衛門の東京店へ向かった。自分で言うのも気が引けるが、内容は大成功であった。ぜひ来年の5月から放送されるので、見ていただきたいと思っている。

インタヴューの醍醐味がようやくわかってきたように思う。つまり、言葉にならない現実があり、このことが言葉にならない理由があるのだが、それを説得してむりやり言葉にして表に出してしまうのが、インタヴューなのだ。

このようなインタヴューの強制力ということは致し方ないとして、いかに自然にそれを引き出すのかが問われるのだと思われる。

最初は強制的に聞き出そうとして、あれこれ工夫をして、話をつくってしまう。たとえば、今日の焦点は、やはり「職人技」という点だったのだが、どうしても昔話を聞きだし、いかにも職人にあるような話を取り上げてしまう。けれども、そのように強制的に聞き出した話は、往々にして全体の話のなかでは、その一部でしかないことがわかってしまう。

そして、そのあと全部聞き出したと思った後に、もうこれ以上聞きだすのは無理だ、と思っていると、急にもうひとつの話が出てくるのだ。経験が束となった伝統の力というものを、思い知ったインタヴューであった。

K大の講義があるので、お礼を述べて急いで地下鉄に乗る。雨が降っていたが、有田とこの青山のビデオがうまく行きそうなので、気分はすこぶる爽快だ。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。